18 ページ20
side:You
何度返せと言っても私のバッグを返してくれなくて、ずっと車道側を歩きながら私を家まで本当に送ってくれた。
今日一日でどっと疲れたよ…。
ベッドに制服のままダイブしてお気に入りのクマのぬいぐるみを抱きしめる。
｢あーあ、私も君みたいなぬいぐるみだったらよかったのに｣
クマのほっぺをつんつんとつっついて、独り言をこぼす。
明日が憂鬱だ。
『ちょっとAっ…！！』
｢え！？お、お兄ちゃん…どうしたの、｣
ノックがないなんて珍しい…レディーの部屋に無断で入るなんて言語道断だと言っていた、あのお兄ちゃんが。
『いつから？いつからなの！』
｢や、え、なにが？｣
今にも泣きだしそうなお兄ちゃんに肩を掴まれて、揺さぶられる。
そんなに取り乱して何があったんだろう。
というか、いつから…とは？
『菊池といつから付き合ってるの…！』
｢うん…？｣
お兄ちゃんは超真面目に子犬みたいな顔して質問してくる。
でもあの、何がどうなってそんな疑問が生まれるの？
｢…付き合ってないよ？｣
『で、でもさっき一緒に帰ってたじゃん、』
だからいつもどこから見てるの？お兄ちゃんは。
『Aと真剣にお付き合いするなら一度俺を通してもらわなきゃ困るのに…』
｢待って待って！ほんとに付き合ってないよ！？｣
『うそ…カップルの距離感だったもん』
あ…わかった、、
｢たぶん私が体育の授業でケガして…｣
『えっ、まじ？Aケガしたの！？ちょっとお兄ちゃんに見せて！！』
｢いやいや大丈夫だから！菊池に応急処置してもらったし！……っあ。｣
『菊池に…？』
今日のお兄ちゃんは、少しめんどくさいです。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 582人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒヨリ - みおさん» そうだったんですか...。頑張ってください！待ってます！！ (2019年4月29日 18時) (
レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - ヒヨリさん» ありがとうございます。学業に追われる日々でなかなかこうしんができず...大変申し訳ございません。応援して下さっているということだけで励みになります。もうしばらく待っていただけると嬉しいです (2019年4月26日 18時) (レス) id: a93225f945 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 夏さん» ご指摘ありがとうございます。直ちに修正いたします。 (2019年4月26日 18時) (レス) id: a93225f945 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - みおさん» とってもおもしろいです！最近更新してないようですが...。何か私にできることがあったら教えてください！応援しています！！ (2019年4月20日 21時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
夏 - 07【車で駅まで送ってもらっちゃったからからだ…】→「から」1つ多い、 10【気まづいでしょ】→気まずい 【気まづくなるかな】→気まずくなる、 11【気まづくないって思ったのに】→気まずくない 【気まづい。】→気まずい。 だと思います。 (2019年4月14日 14時) (レス) id: b5ab314d20 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みお
| 作成日時：2019年3月7日 17時
