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side:You
『…乗れ。』
｢は…？や、いいよ、｣
私に背を向けて屈んだかと思えば、おんぶさせろと言う。
そんな公開処刑を受けるよりは、先生を呼んだ方がいいかもしれない。
『いいから乗れっつってんだよ』
いきなり登場してきてなによ、
男子は反対側のコートでやってたはずじゃない。
『…チッ、お前が悪ぃんだからな。』
｢え？…っは、ちょっと！？、｣
座り込んだまま動かない私に舌打ちをひとつして、菊池は驚きの行動に出た。
これって世にいう……
お姫様抱っこ！？！
｢ね、ねぇ！離して！歩けるから…！｣
きゃーっ！！という女子たちの黄色い声に目が覚めて、腕の中でじたばた動く。
『暴れんな。』
｢だ、だって！ほんと、歩けるし、｣
『うるさい、次喋ったらこのまま放り投げるからな。』
｢っ……わかった、大人しくしてればいんでしょ、｣
男子の冷やかしとか、女子の視線とか諸々をくぐり抜けて体育館を出ると、私は保健室に運ばれた。
『…はぁ、いねぇのかよ。』
まさかの先生がいなくてガックリ。
だって、2人きりとか、気まずいでしょ。
｢…ちょっと、もう下ろしてよ｣
『さて、どーすっかな？』
｢いいからさっさとおろして！｣
またいつものにやけ顔で菊池は私を保健室の簡素なベッドに下ろしてくれた。
｢ありがと、｣
『なに、お前感謝とかできるんだ』
｢できるわよ！ほんと失礼なやつ！｣
気まづくなるかな、なんて思ったけど、その心配はいらなかったかな、
『んで？おドジの中島ちゃんは足、どーしたわけ』
｢…たぶん、捻った。｣
菊池は私の足首あたりを見て、傷めたであろう部分を触った。
｢っ…、｣
『いてぇだろ、…腫れてる。』
｢うん…｣
『ちょい我慢して？簡単な処置しかできねぇけど、してやっから。』
｢えっ、…できるの？｣
『いやまぁ、これでもバスケしてっからね。』
そっか、バスケ部だったか、とふわふわ頭で考えている間に、応急処置が終わっていて。
なんだろ、やっぱり今日は菊池が私に優しい日？
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ヒヨリ - みおさん» そうだったんですか...。頑張ってください！待ってます！！ (2019年4月29日 18時) (
レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - ヒヨリさん» ありがとうございます。学業に追われる日々でなかなかこうしんができず...大変申し訳ございません。応援して下さっているということだけで励みになります。もうしばらく待っていただけると嬉しいです (2019年4月26日 18時) (レス) id: a93225f945 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 夏さん» ご指摘ありがとうございます。直ちに修正いたします。 (2019年4月26日 18時) (レス) id: a93225f945 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - みおさん» とってもおもしろいです！最近更新してないようですが...。何か私にできることがあったら教えてください！応援しています！！ (2019年4月20日 21時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
夏 - 07【車で駅まで送ってもらっちゃったからからだ…】→「から」1つ多い、 10【気まづいでしょ】→気まずい 【気まづくなるかな】→気まずくなる、 11【気まづくないって思ったのに】→気まずくない 【気まづい。】→気まずい。 だと思います。 (2019年4月14日 14時) (レス) id: b5ab314d20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みお
| 作成日時：2019年3月7日 17時
