2.鈴也 明日香 ページ4
「あー、いい風呂だった」
学校から帰ってすぐ、家に帰って風呂に直ぐに直行し、風呂から出たばかりの僕は可愛らしいクマが描かれたTシャツにお気に入りの青いマフラーを巻いてベッドに倒れこむ。
「今日の体育ほんと疲れた……校庭10周ってなんだよ。ほんとあの体育教師嫌い……」
1人で担任の体育教師の愚痴をブツブツと言っていると、フッと学校の昼休みに友達が話していた事を思い出す。
「そういえば、友達がオカルト話してたな……
だが、当然僕はそんなの信じなかった。というか、僕自身そういうホラーや非現実的な事は苦手なんだ。どこから流れたかもしれない噂を試すほど僕も単純じゃない。
「それに、そんなものに興味なんてそそられるわけが……」
……でも、そんな非現実的な事が本当に起こるというのなら、少し試してみたいかもしれない。
「まっ、どうせただのデマサイトなんだろうけど……」
僕はスマートフォンを手に取り、「都市伝説 たまりどころ」で検索する。すると、一件だけそのサイトがヒットした。
「これか……」
そのサイトをタップすると、画面に注意事項の様なものが現れる。ただのデマサイトなんだから別に読まなくてもいいだろと思い、注意事項を飛ばしていく。
「えーっと……ここになんか都市伝説を書き込めばいいのか? うーん……まっ、適当になんか書き込めばいっか」
僕は文字を打ち込んで行く。
『午前0時になるのと同時に学校の階段の最後の段を登ると、鬼のいる別世界に連れて行かれる。抜け出す方法は鬼を倒すか、白い扉を探すしかない』
作り話満載な嘘っぱちな都市伝説を書くと、僕はそれを投稿した。
「投稿っと……まっ、そんな尾びれもない様な話を信じる奴なんて居ないだろ。こんなの信じる奴はただのバカだ」
「明日香ー!! 夕ご飯できたから降りてきなさーい!! 」
「はーい! 今行くよー!! 」
僕はスマホの電源を一旦切り、枕元に置いて部屋を出て行った。
この時、僕はちゃんと注意事項を見てれば良かった。
ちゃんと見ていれば……あんな風に、後悔する事は無かったかもしれないのに。
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほたて。(プロフ) - 更新しました (2019年10月6日 9時) (レス) id: 937d8618c2 (このIDを非表示/違反報告)
ほたて。(プロフ) - 更新します (2019年10月6日 9時) (レス) id: 937d8618c2 (このIDを非表示/違反報告)
カジュ(プロフ) - 更新しました (2019年9月28日 20時) (レス) id: 4a476ea6fc (このIDを非表示/違反報告)
カジュ(プロフ) - 更新します (2019年9月28日 19時) (レス) id: 4a476ea6fc (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - 更新しました (2019年9月27日 19時) (レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:優凛 x他4人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2019年9月11日 18時