8-2 毒の時間 ページ35
普通の表情に戻った殺せんせーが奥田に話を振る。
殺「奥田さん。生徒1人で毒を作るのは安全管理上見過ごせませんよ」
奥「…はい。すいませんでした…」
殺せんせーには無害でも人間にとっては有害な物質を作ることは
一歩間違えば大惨事になるほどの出来事。
殺「
奥「…はい‼」
茅「…暗殺対象と一緒に作る毒薬ねぇ」
A「いくら生徒思いの殺せんせーでも自分を殺す毒、研究するでしょうか」
渚「…後で成果聞いてみよう」
渚と茅野、Aはそう話ながら教室を後にするのだった。
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殺「ではそれをエタノールに投入しましょう。気体を吸わないように気を付けて」
奥「はいっ」
放課後、殺せんせーと奥田は毒の研究を行っていた。
殺「…君は理科の成績は素晴らしいんですけどねぇ」
奥「…はい。でもそれ以外さっぱりで。E組に落とされても仕方ないです。
特に国語が…言葉の良し悪しとか人間の複雑な感情表現とか、何が正解かわからなくて」
殺「……」
奥「…でもそれで構いません。数学や化学式は絶対に正解が決まっているから。私には気の利いた言葉遊びも細かい心情を考える作業も必要ないんです」
そう言い切った奥田の目は死んでいるかのようだった。
殺「…そうですね。ではそんな君に先生から宿題をあげましょう」
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次の日奥田のもとに、昨日の3人が集まっていた。
茅「…でその毒薬を作って来いって言われたんだ」
奥「はい‼理論上はこれが1番効果あるって!」
A(昨日、やっぱり愛美に付き添うべきでした)
昨日Aは奥田に付き添うことを考えていたのだが、所要があり行けなかった。
それをAは後悔していた。
渚「毒物の正しい保管法まで漫画にしてある。相変わらず殺せんせー手厚いなぁ」
奥「きっと私を応援してくれてるんです。国語なんてわからなくても私の長所を伸ばせばいいって」
A「それは…違うと思います」
彼女が後悔した理由。それは自分も同じく国語が苦手であるゆえ、奥田の支えになりたかったから。
歪みきった感情をもとに戻せなくても、理解してくれる人が側にいるだけでその人の支えになることを彼女は学んだから。
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あみ - 面白いですね！私の周りにも赤城という人がいるのでうらやましいです！ (2020年3月19日 7時) (
レス) id: 8666f27a09 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 3-2の、英語カッコいいです！ (2016年8月23日 13時) (レス) id: 1ae66d2aef (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あの、1ー2の烏間先生が、微生物と言っているところは、超生物だと思います。 (2016年5月12日 17時) (レス) id: 85011434c6 (このIDを非表示/違反報告)
マイルノ - 「いちいち」ではなく、「いまいち」だと思います！間違ってたらすいませんm(__)m (2015年1月24日 20時) (レス) id: 7300c6355d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - ユミキさん» 間抜けな人やのろまな人を罵る言葉らしいです！正直私もそんな深い意味を持って使ったのではなく、よく昔から｢おたんこなす｣って人を貶す時に使う言葉だなー。ぐらいの勢いで使ってしまったので、調べて初めて意味知りました！なんかありがとうございます！ (2014年10月14日 22時) (レス) id: f2c085c21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさぎ | 作成日時：2014年10月6日 11時
