10-3 大人の時間 ページ42
殺「…それでイリーナ先生。話とは?」
イ「殺せんせー私…いつも特別な人を好きになるの」
殺「にゅやッ⁉」
怪しまれる前に一気に殺るべきと踏んだイリーナは強行する。
イ「その体とその能力。特別溢れるあなたに一目ぼれ。そんな私は変な女だと思いますか?」
殺「あ、いや、その」
イリーナの誘惑に殺せんせーはただ動揺する。
イ「殺せんせー全部脱ぐから一分待ってて」
殺「焦らないで一分で全部終わらせるから」
そう言い物陰に隠れると
ドドドドド
と発砲音が響きわたる。実弾と本物の銃。
この倉庫は昨晩のうちに暗殺しやすい環境に変えていたのだ。
イ(470粒入りの散弾を1分に360発×3人。速度も威力も段違いの実弾を部屋の全てに届くように計算してまき散らす。
この
発砲音がやみ、様子を確認したイリーナの目に映ったのは無傷の殺せんせー。
それどころか、3人を抱え自ら発砲していたようだ。
殺「放っておいてもいいんですがねぇ生徒も使う大切な倉庫ですし」
イ「…‼」
殺「残念ですがイリーナ先生。私に鉛の弾は効かないのです。体内で全て溶けてしまうのでねぇ」
手にした鉛の塊はジュウと音を立てながら溶けていった。
殺「そして私の顔をよく見てください」
イ「目が…4つに?」
殺「いいえ、どれか2つは鼻の穴です」
イ「まぎらわしい‼」
殺「昨日までは倉庫になかった金属の臭い。成人男性の加齢臭。その違和感に鼻がおもわず開いてしまう」
イリーナは渚からもらった情報を思い出す。
『鼻がないのに鼻いいから』
その情報に嘘偽りはなく、むしろ鼻が良すぎるぐらいだった。
殺「罠にかかったフリをすれば簡単に暗殺者をあぶりだせます。要するにあなたは…プロとしての暗殺者の常識に捕らわれすぎた」
一歩ずつ距離をつめる殺せんせーに対し、イリーナも一歩ずつ後ずさって行く。
殺「私の生徒たちの方が…よほど柔軟で手強い暗殺をしてきますよ」
イリーナの背中に壁がぶつかる。
殺「そして知っていますか?私の暗殺者への報復は…手入れだということを」
イ「いやあああああ‼」
「「‼」」
イリーナの叫び声はもろい倉庫を突き抜け、外で様子をうかがっていた生徒たちの耳に届いた。
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あみ - 面白いですね！私の周りにも赤城という人がいるのでうらやましいです！ (2020年3月19日 7時) (
レス) id: 8666f27a09 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 3-2の、英語カッコいいです！ (2016年8月23日 13時) (レス) id: 1ae66d2aef (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あの、1ー2の烏間先生が、微生物と言っているところは、超生物だと思います。 (2016年5月12日 17時) (レス) id: 85011434c6 (このIDを非表示/違反報告)
マイルノ - 「いちいち」ではなく、「いまいち」だと思います！間違ってたらすいませんm(__)m (2015年1月24日 20時) (レス) id: 7300c6355d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - ユミキさん» 間抜けな人やのろまな人を罵る言葉らしいです！正直私もそんな深い意味を持って使ったのではなく、よく昔から｢おたんこなす｣って人を貶す時に使う言葉だなー。ぐらいの勢いで使ってしまったので、調べて初めて意味知りました！なんかありがとうございます！ (2014年10月14日 22時) (レス) id: f2c085c21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさぎ | 作成日時：2014年10月6日 11時
