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ごじゅうろく。 ページ8

Aside

帰りのバスの中、斜め向かいのカップルに目がいく。

いちゃいちゃしまくってる。

高校生かな…?

それに比べて、うちらはスマホをいじりまくってる。

ちら、ちらと隣をみるが、カルマの目線はバスの外。

ふと目が合って目をそらす。

これじゃあ、カップルよりは…友達。

全く進展もないし、本当に付き合ってるのか分からない。

本当にヤダ。

カルマは好きだけど…友達みたいな関係は止めたい。

特別な…あのカップルみたいな関係。

業「どこ見てんの、A」

私「いやっ!なんもないよぉ〜」

笑いながら訂正する。

カルマの顔に一瞬影が見えた。

ショートパンツの裾をキュッと掴む。

目を逸らすと、そのままスマホに目を落とす。

こっそり見ていたのは通販サイト。

カルマにプレゼントするつもりの赤いバンダナ。

結構似合うと思う。

『購入ボタン』を押そうか、押さないか迷う。

カルマの顔を見ては、画面に目を落とす。

業「なにやってるんだよ」

カルマにつつかれる。

カルマの肘が私の腕に当たる。

腕が一瞬揺れて、画面をタップする。

『注文完了 ご購入ありがとうございました』

気づいた時にはもう遅し。

うっかり注文してしまっていた。

業「なに注文したの?」

私「あ、いや…」

ここで話してしまったら一発で終わる。

私「私の洋服〜っ!」

業「あっそ」

適当に誤魔化した。

カルマも納得したのか、顔を逸らした。

ごじゅうなな。→←ごじゅうご。



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作者名:妄想girl夏実☆ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mousounatumi/  
作成日時:2016年7月11日 20時

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