《暗殺教室》常識範囲を超えてます、このカップル。 (ページ10)

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きゅう。ページ10

Aside

前原のボールが楓に渡る。そのボールを私にパスする。

ここの位置は3ポイントシュートできるゾーン。私なら、できる。

私はゴールめがけてボールを打つ。

打ったあと、ボールの行方を見る前に、気が緩んだのか目眩が襲ってくる。

我慢しきれず、倒れる。

砂埃と一緒に私の意識も遠のいていった。

覚ますと、ベットに寝ていた。

ベッドサイドには楓がいる。

楓「大丈夫？」

私「うん。まぁ」

楓「何があったの？」

それは中学2年の夏。全国大会の時だった。

私はバスケ部のエースだった。バスケ大好き。3ポイントシュートなんてお手の物だった。

全国大会の試合中、3ポイントシュートの出番が来た。

キャプテン「A、頼んだよっ！」

私「おけっ！」

ボールを持った私はシュートを打った。できるはずだったのに…

ボールはボードに跳ね返った。

チームメイト全員が息を飲む。

私はショックのあまり、倒れてしまった。

失敗なんて一度もしていなかった私が失敗するなんて。

その後、跳ね返ったボールをキャプテンが取りシュートを打ったらしい。

私達は全国5位という成績になってしまった。

それから、失敗が怖い。バスケも怖い。

バスケの事を考えるだけでも吐き気がしたり、目眩がしたり。

そんな事を考えると余計に吐き気がしてくる。