にじゅうご。 ページ26
Aside
みんなが帰った後、カルマはソファに倒れこむ。
業「なんで詩央里がくんだよ…」
カルマの頬にはほのかに赤みがさしている。
私「バレてたね。付き合ってた事」
業「誰だろね。バラしたの」
私だけどね。
散らかった部屋を片付ける。
これじゃあ病人を見舞うんじゃなくて、パーティした後だよ。
業「あーあ。風邪引けなかったなぁ」
私「なんか悩んでる？」
業「は？」
ですよね〜。ただの女子に自分の事を心配されるなんて。
私「風邪引いて休もうとしてるし」
学校行きたく無い？
なわけないよね。だって私達には殺せんせーを殺す使命があるから。
業「詩央里がさー、ぎこちないんだよね」
そんなこと？
業「カップルになってからものすごくぎこちないんだよね」
私「本当に？」
業「うそ」
カルマが近づいてくる。誰かを指差している。
カルマの人差し指は私の方を向いている。
業「お前がよそよそしいの」
私「は、は！？」
ズバリ言われる。自分でも気にしてる事を言われるなんて。
業「お前どうかした？」
な、なんで立場が逆転してるの？
私「べ、別によそよそしくないし！」
業「嘘つけ」
カルマには心を読まれている。確信した。話していいのかな？カルマが原因の事なのに。
業「言っていいから。何が原因かは知らないけど、俺は話して欲しい」
私「あの、詩央里ちゃんとカルマ仲良いな〜って思ってたら…妬いちゃった」
業「そんな事かよ」
私「私にとっては深刻なんだから！」
業「なんで？お前の好きな人は俺じゃないんだろ？」
ううん。カルマだよ。
私「カル…」
業「俺なの？」
黙って頷く。
顔が赤くなる。
業「そっか〜。でも先約あるもんね？」
カルマが笑顔でこっちを向く。
業「俺、親友ならなってあげてもいいけど？」
業「ま、俺が好きなのは詩」
だからうるさい！
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作者名：妄想girl夏実☆ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mousounatumi/
作成日時：2016年6月6日 20時
