SV�� ページ7
「小さい頃見てたテレビ番組？んー……特撮だけど、仮面ライダーだよ。昆虫とライダーのコラボが新鮮でさ、未だに変身ポーズ覚えてるもん。最近のも、息子が見てたから余裕で名前言えるよ？」
「鍛えるの、結構楽しいよ？やってみる？……冗談だから、引かないで…なんか、新しい扉が開きそう……だから、冗談だって…」
「あのー、ウチの生徒にご用ですか？何も無いなら、とっとと失せてくれませんか？迷惑なので。……大丈夫だった？……えっ、“道案内してただけ”？先に言ってよー、凄んじゃったじゃん…」
「私はただ、卒業を見届けたいだけなんです……別段優しくなんてないですよ。我が儘なだけです…いえ、あの、謙遜ではなく、本気で思ってるんですけど…」
(過去)
「にーさん、てつだおっか？……“やさしい”って、なーに？……“いつかわかる”…？そーなんだ…？」
「父さんが倒れた…！？マジで…？…ちょ、部活早退するからっ……“部活優先”！？そんなこと言ってる場合かよ！集中出来ないし！待ってて母さん、速攻で先輩達に事情話してくるっ！」
「おばあちゃん、“七色の風車の伝説”って知ってる？……“何で知ってるの”って…学校で噂になってたんだよ。風車が関係するんだろうなっていうのは分かるけど…教えて欲しいんだ。今後の参考までに、さ……やっぱりダメ……えっ、良いの！？やった！ありがとう！早速聞かせて！」
「えっ、ちょ、ちょっと待って…俺の聞き間違い…？もう一回言って…？……“妊娠した”…！？避妊してたよね…？あ、でも、可能性は0じゃないのか……んー…そっちが先だったかぁ……“嬉しくないの”って…嬉しいに決まってるじゃん。まだ実感が湧いてきてないだけ。ええと…どこにしまったっけ……ちょっと待ってて……あった。これ、今日渡そうと思ってたんだ……順番が逆になっちゃったし、まだお互い学生の身ではあるけど、君しかいないって思ってる。俺と結婚して下さい」
「んー…いい名前、あるかなぁ…。生物っぽい名前付けたい…強そうなの……龍とか、虎とか。流石に昆虫の名前は付けないよ。そのくらいの常識はあるつもりだよ？……龍太…？虎二郎…長男だから二郎は無いか……“龍太と虎二郎を混ぜたら良さそう”？……龍太郎、ってことか。なるほどね。良いと思う！……自画自賛になるのかなコレは…」
「…母さんが、危篤…？マジで…？……“事故に遭った”…！？……分かった、速攻で行く。兄さんは、母さんを見守ってて！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
