Welcome to wonderland 【暗殺教室】【派生作品】 (ページ10)

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第八話　　イカサマページ10

客1「な、何言ってるんだ、君？」
貴「危うく見過ごすところでしたよ」
部活で培った動体視力がなければ、ね。
客1「そういや、今まで対戦したことはなかったな」
そうだったの！？
貴「…一枚ずつ、というのが肝ですか」
客1「な…！？」
表情が崩れた。
貴「恐らく、常連客というのを利用したイカサマ」
他の客はおろか、ディーラーも知らない。
貴「通い詰めて、コツコツ仕込んできたんでしょうね」
さあ、ここが勝負どころだ。
貴「…見えないインクを」
客1「嘘だろ…！？」
これで間違ってたら相当恥ずい。
貴「あなた、眼鏡掛けてますよね？」
客1「だ、だからなんだよ！」
貴「その眼鏡、特注品ですね？」
客1「なんでそれを…」
高そうだもの。
貴「多分、ブラックライトが仕込んであるんでしょうね」
片「なんでわかるの？」
貴「証拠があるから」
証拠などない。故に、ブラフだ。
貴「薄闇で、よくバレませんでしたね～」
青い光が見えるはずなのに。
客1「…誰にもバレなかったのにな…」
あ、合ってた。←
客1「一瞬だからわからないと思ったんだ…」
貴「一瞬の隙を見逃す動体視力は持ってないものでね」
部活が活きた。
貴「…この人どうすればいいんだ…」
片「一旦ゲームは中断！支配人呼んできて！」
おおっ、すごい決断力！
貴「了解です！」
★
アーシャ「お見事だ」
貴「ありがとうございますっ」
褒められた。
アーシャ「まあ、見逃してもよかったんだがね」
どうやら、余罪があったらしい。
貴「お騒がせしてすみません」
お客さん全員に謝る。
アーシャ「さてと、再開するわよ」
貴「ええ…！？」
こんなことがあったのに？
アーシャ「復唱して？今夜もお楽しみ下さい！」
貴「…今夜もお楽しみ下さい…」
わあっと、全員が湧いた。
★
貴「むう…」
納得はいってない。
片「むくれててもしょうがないでしょ」
貴「でも、警察沙汰になったのに…」
業「ここ日本じゃないからじゃない？」
そうだった。←
貴「…恐るべし、外国」
日本の常識が通じない。
茅「まあまあ」
渚「正義感強いんだね…」
昔からそうなんだよね。
寺「ただ頑固なだけだろ」
ばっさり斬られた。
糸「…いえてるな」
私の悪いとこ当たってる。
貴「…何も言い返せない」
ギクシャクはしなかったのが幸いだな。
★
貴「疲れたよぉ〜…」
イカサマとかふざけんなよ。
貴「…早く代わってよ、姉ちゃん」
皆との関係はそこそこ良好だけど。
貴「…誰が轢き逃げしたんだか」
実はカジノ関係者だったりして。