Welcome to wonderland 【暗殺教室】【派生作品】 (ページ11)

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第九話　　バレた？ページ11

貴「またのお越しをお待ちしております！」
ぺこり、と頭を下げる。
藤田「だいぶ板についてきたな」
貴「ありがとうございます」
一ヶ月もたてば、さすがに慣れてくる。
藤田「一回休憩に入れ」
貴「はーい」
★
貴「んん〜…」
誰も見ていないのをいいことに、背伸びをする。
？「…おい」
貴「うわ！？」
思わず飛び跳ねる。
貴「な、何！？」
振り返り、相手をようやく視認する。
貴「イトナ君…」
最初に見かけた、白い髪の少年。
糸「…話がある」
無表情の中に、確かな怒りがあって…
貴「…何、かな？」
バレたのかと、ヒヤリとする。
糸「来い」
グイッと腕を引っ張られる。
貴「え、ちょっと…！？」
★
貴「話って？」
誰もいない、部屋の隅っこ。
糸「…お前、嘘吐いてるだろ」
バレた？
貴「…嘘、って？」
少ししらばっくれてみる。
糸「…俺にはわかる」
本格的にヤバいかも！
貴「え、っと…」
思わず一歩下がる。
糸「…お前…」
ずいっと顔が近付く。
貴「…な、何…？」
ゴクリ、と生唾を飲み込む。
糸「…盛ってるだろ」
貴「…え」
予想外の方向だった！
糸「…Cくらいに見えるが、実際はA」
でもバレてる！
貴「…なんで…」
糸「…見ればわかる」
あ、わかった。
糸「…俺以外には、誰も気付いてない」
こいつ、ムッツリだ。
貴「…ごめんなさい！」
なんだか気が抜けて、思いっきり頭を下げて謝る。
糸「…まだありそうだが、まあいい」
うーん、察してるっぽい。
糸「…素直に謝ったから、黙っといてやる」
貴「…ありがとう」
悪い人ではないんだろう。
作中…