Welcome to wonderland 【暗殺教室】【派生作品】 (ページ7)

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第五話　　一旦帰国ページ7

貴「…本当ですか？」
思わず聞き返してしまった。
アーシャ「最後の戦い、君が最強の役だということに気付かなかった…」
ミス・アーシャ、もしかしていい人？
アーシャ「きっと、演技の才能があるのね」
そんなの、わからないよ。
貴「…ありがとうございます…」
アーシャ「貸したコイン分は働いてもらうわよ？」
やっぱり裏があったか。
貴「虫のいい話はないということですね」
アーシャ「働くのは明日からでいい？」
早くない！？
貴「はい！」
でも、まあいいや。
貴「よろしくお願いします！」
★
一旦帰国。
貴「ふああ…」
徹夜だったから眠い。
貴「とりあえず着替えるか…」
そっと家に入り、支度する。
貴「このまま寝ようかな…ってもう六時！？」
慌てて準備。
貴「今日一限からなのに～！」
ドタバタと着替える。
母「あら、おはよう」
貴「おはよう！」
あ、そうだ。
貴「バイトの面接、合格したよ！」
母「おめでとう！よかったわね！」
朝ご飯をかき込み、支度を急ぎ、
貴「行ってきますっ！」
ここから電車で一時間だから、早くしなきゃ。
★
貴「ふああ…」
思わずあくびが出てしまった。
女1「ねえ、玲央菜、今日暇？」
女2「一緒に遊ぼうよ！」
いいよ、と返事しそうになって、
貴「…ごめん」
バイトを思い出す。
貴「実は、お姉ちゃんが入院してて、病院に行かなきゃいけないんだ…」
嘘ではない。
女1「そっか、わかった」
女「都合のいいときがあったら教えてね！」
貴「うん！」
きっと離れていくだろう。それでも、かまわない。
貴(お姉ちゃんのためなら、大丈夫…)
たとえ、周りから誰もいなくなっても。
★
アーシャ「ようこそ、玲央菜君」
貴「今日から、よろしくお願いします…」
やっぱり緊張する。
貴「あの、専門用語とかよくわからないんですけど…」
アーシャ「徐々に覚えればいいわ」
優しいな。
アーシャ「あと、私をマダムとは呼ばないでね？」
おお、怖い。
貴「わかりました、支配人」
こう呼ぶのが一番適切な気がする。
アーシャ「さて、まずは着替えてもらおうかな」
バニーは勘弁して欲しい。
貴「この服じゃダメですか…？」
アーシャ「ダメね」
厳しい。
アーシャ「さあ、カエデ、更衣室に案内して」
茅「わかりました、オーナー！」
緑髪って…絶対染めてるよ。
茅「私は茅野カエデ！よろしく！」
貴「…いくつ？」
可愛いし、ぶっちゃけ仲良くなりたいけど、
茅「じゅ…二十歳だよ～」
なんか色々隠してる気がする。
貴「私は玲央菜、よろしく」