夢主の過去の時間4時間目 ページ30
研究所の下りを話したら、全員絶句した。
貴「…この日初めて、夜遊びをした」
一人なら泣けると思ったけど、泣けなかった。
貴「…9時くらいには帰ったけどね」←
胡「真面目か！」
貴「…最悪な日の話は、これでおしまい」
色々端折ったけど、大体は話した。
貴「まあ、翌日誤解は解けたけどね」←
茅「今もいじめ受けてるの…？」
貴「集会の前日にブチ切れてケリはつけたよ」
そうおどけて、笑みを浮かべた。
渚「…精神科って？」
そこも言わなきゃか。
貴「小6のときに…」
拉致られて、ボロクソに言われて、ボコられて、必死で逃げて、
貴「…パニック障害発症した」
芸能活動休止せざるを得なかった。
渚「…今も発症してるの？」
貴「今は完治した」←
茅「じゃあなんで⁉」
貴「さっきのいじめの件で、PTSD発症した」
カッターが、皆が、この世界さえ、怖くなった。
貴「今はマシになったけど、3ヶ月に一回は通ってる」
この間は木村と会ってしまったんだよね。
胡「…障がい者の友達？」
貴「小学生の頃から数人いてね、当時結構仲がよかったんだー」
障がい者クラスと交流があった。
貴「あと、4日前かな？たまたま知り合った友達が、障がい者だった」
そう、ベニちゃんだ。
貴「彼女、先天性の心臓病なんだってさ」
無脾症候群、という病らしい。
貴「だからと言って悲観してなかったし、見た目も性格も超元気だったけどね」
ちなみにあの関西弁は、テレビの影響らしい。
貴「彼女言ってたよ」
紅《障がい者じゃなかったらって、思ったこともある。でも、今はこのままでいいって思っとる》
貴《どうして？》
紅《だって、今幸せやから！》
貴「…障がい者には、出来ないことが多々ある、それは否めない」
一歩踏み出す。
貴「だけど、周りの人達に支えられているから、今を生きられるんだ！」
胡「…でも、不幸だよ？」
貴「誰がそんなこと決めた！？彼女は幸せだと言ったんだ！健常者の物差しで障がい者を測ってんじゃねえよっ！」
胡「かわいそうだぞ？」
貴「あ”？なんでかわいそがられなきゃいけないんだ？障がい者だって、健常者と同じように一生懸命生きているんだ！」
胡「…尚更障がい者になりたくなった」
貴「ふざけんなっ！障がい者になりたい、だなんて不謹慎にも程がある！」
肩で息をする。
業「…A」
名前を呼ばれ、ハッとする。
貴「…やっちまった」
つい暴走してしまった。
胡「…で」
貴「え？」
胡「なんで、後ろの四人に、助けてって言わなかったの？」
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なっちん(プロフ) - ＊メロン＊さん» ありがとうございます！読んでみます！ (2018年11月24日 9時) (
レス) id: 95769b69fb (このIDを非表示/違反報告)
＊メロン＊ - とても面白いです。 更新、自分のペースで頑張ってください。 私も暗殺教室が好きで作品を１つですが書いてます。 もし、良かったら読みに来てください。 (2018年11月23日 18時) (レス) id: b7d309d2d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちん | 作成日時：2018年9月27日 16時
