胡桃の時間 ページ26
アズマ君とは仲良くなれたけど、結局この日胡桃ちゃんは戻ってこなかった。
東「Aさん」
唐突に話しかけないでよ、ビビるから。
貴「何アズマ君？」
つっけんどんになってしまった。
東「…アズでいい、君付けもいりません」
やにわにどうした。
東「…あと、先生って呼んでいいですか？」
思わず目を丸くする。
貴「え、あ、うんいいよ、アズ」
東「やった！明日もよろしくお願いします、A先生！」
なんだか照れくさい、けど。
貴「悪くない」
そう独りごちた。
それから3日が経過した。
貴「胡桃ちゃん、集中してー？」
胡「嫌」
相変わらず胡桃ちゃんとは距離がある。
東「先生！ここどうするんですか？」
貴「ここは鶴亀算で…」
アズは慕いすぎだ。
貴「扱いの差がすげえ…」
ボソっと文句が出る。
貴「…休憩にしようか」
ぶっ続けで2時間はヤバい。
胡「ちょっとお手洗い」
貴「いってらっしゃい」
胡「うっさい」
このままじゃダメだ。
貴「…遅い」
二十分経っても戻ってこない。
東「またサボりか」
貴「ちょっと行ってくる！」
さすがに見過ごせない。
東「いってらっしゃい」
貴「いってきます！」
廊下を歩くこと数分。
貴「…あ、いた！おーい！胡桃ちゃーん！」
ようやく見つけ、駆け寄…ろうとしたら、
胡「来るな！」
バッと何かを突き出した。
渚「あれ？清水と胡桃ちゃん？」
茅「何してるのかな？」
業「…ちょっとマズいかもねー」
妹「…姉貴、離れろ⁉」
四人の声がする。
貴「…え」
私の大好きな、渚の、カエデの、カルマの、美咲の、声が。
胡「これ以上近付くと、腕切るぞ？」
何をどうすればいいのかわからなかった。
貴「…わかった、から！近づかない、からっ」
今、私はパニックに陥っていた。
貴「か、カッターを捨てなさいっ！」
トラウマが、蘇っているから。
胡「捨てねーよ？下ろすけどね」
一旦深呼吸。
貴「…なんでそんなことを」
胡「言うかよ、お節介な臆病者」←
胡桃ノ攻撃ガA ノ精神ニ クリティカルヒット シタ！←
貴「ぐは！」
ドラクエか！
渚「ちょっと胡桃ちゃん⁉」
胡「なんだよ、男らしくない女男」←
渚「う…」
茅「ひどくない⁉」
胡「ひどくねーよ、偽物笑顔の腹黒が」←
茅「え…⁉」
腹黒じゃない、秘密が多いだけだ。←
妹「取り消せ！」
胡「無理だ、見掛け倒しのガサツ」←
妹「うぐ…」
業「黙って聞いてりゃ、なかなかな毒吐くじゃん」
胡「んだと、格好付け照れ屋」←
業「…ち、違うし」
胡「わかりやすっ」
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なっちん(プロフ) - ＊メロン＊さん» ありがとうございます！読んでみます！ (2018年11月24日 9時) (
レス) id: 95769b69fb (このIDを非表示/違反報告)
＊メロン＊ - とても面白いです。 更新、自分のペースで頑張ってください。 私も暗殺教室が好きで作品を１つですが書いてます。 もし、良かったら読みに来てください。 (2018年11月23日 18時) (レス) id: b7d309d2d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちん | 作成日時：2018年9月27日 16時
