青とフードⅣ (ページ6)

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二宮(裏)side

外見も真っ白な部屋から、Ｈだけが出てきました。

きっと、Ｋの代わりになるとか言ったのでしょう。

Ｈ｢見張りか？｣

｢ええ。一応は。これしかやることがないので｣

実際には、そう命令されただけなのですが。

Ｈ｢会長は……俺らをどうする｣

｢さぁ？しかし私だけは、貴殿方の味方でいましょう｣

Ｈ｢ならＫを守ってやれよ｣

こんなにも冷たい言葉を浴びせられたのは、何時振りでしょう。

きっと、Ｋが私を信頼してくれるまでの、あの期間振りなのでしょうね。

｢守れるものなら、守りってやりたい。こんな私にも情はありますからね………ただ、大切な人がいるのです。彼等を傷つけたくなければ、指示に従えと。そう、言い付けられておりますので｣

Ｈは、私を睨んでいるのでしょう。

敵意だけは、物凄く感じていますよ。

Ｈ｢お前しか、信じられねぇ｣

｢はい？｣

これは予想外の言葉でした。

Ｈ｢お前だけは、味方でいてほしい。頼む！｣

初めてでした。

純粋に私を信じてくれる人なんて、この業界では、多くともＫだけでしたから。