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相葉side
よくホラー映画とかでさ、好奇心が勝って怖いけど行ってみました、とかあるじゃん？
馬鹿だなぁとか思ってたけど、よくよく考えてみたら今の俺ってそれじゃない？恐怖心よりも好奇心が勝っちゃうっていう。
薄暗いからよく見えないけど確かに人影が。
倒れてる？
近づいてみたけど人形にも見えない。人間？
｢生きてますかー｣
揺さぶってみた。
顔を覗いて見えたのは
｢ニノ！？｣
え、なんでニノが。
さっきまで松潤達といたんじゃなかったの？
それはそうと、どうしてここに。
｢え、何してるんだよ！｣
いっこうに目覚めないニノを抱き抱えようとすると、赤く染まった服の袖が見えた。
｢は……嘘だろ｣
服を捲っても傷一つ見当たらない。
腹じゃないのか。腕？
｢うわっ｣
左側しか見えてなかったけど、右腕が深く切られてる。
お蔭で尻餅をついた。
｢ニノ、救きゅ─｣
ガシッと掴まれた手。思わず目があった。
そしたら笑って、駄目だよって。
おい、しっかりしろよ。
俺の気持ち考えろよ。
どうしたらいいか分からなくなって、気がつけば俺の部屋に運んでいた。
｢ニノ〜早く起きろぉ〜｣
知っている応急処置は全て施し、只今全神経を使ってニノにパワーを送っている、
相葉雅紀です。
二｢ﾎﾞｿｯ)話と……違う｣
｢ニノ！？｣
いきなり喋り出すもんだからそりゃあビックリ。
俺のパワーのお蔭か！←
二｢ﾎﾞｿｯ)なんで、殺してんだよ｣
｢殺、してないけど？俺は無実だからな！｣←
二｢ﾎﾞｿｯ)苦しむのは俺一人でもう……｣
苦しむのは俺一人でもう？
どんな夢見てるんだよ。
まさか、あの事件の事思い出してるんじゃ。
松｢お邪魔します！相葉くーん｣
｢あぁやっと来た！うわ言呟いてるんだけど、ちょっと理解不能で｣
櫻｢理解不能って、そんな事無いだろ笑｣
処置した後、急いで連絡したんだった。
ニノを目の前にした途端、二人とも唖然としちゃって。
松｢お前、よく一人で処置できたな｣
櫻｢そこだね。相葉君、血苦手そうなイメージあるし｣
｢俺のイメージなんかちょっと違くない！？｣
松｢静かに！起きちゃうから｣
｢変なこと言ったのそっちなのに…｣
二｢ん……｣
さっきよりは安らかに眠れてるかな。
櫻｢ま、起きるまでゲームでもやるか｣
松｢翔がゲーム？イメージ無い｣
櫻｢俺もやるからw｣
懐かしのメンバーって、なんかやっぱり落ち着くよな。
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作者名：柊 | 作成日時：2017年11月18日 23時
