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二宮side
午前９時。
夏休みってことで仕事が無かったからゲームでもしようと思ってたのに
いきなりの翔からの電話ですよ(流石に翔ちゃんとは呼びませんけどね)。
｢なーによ、今からゲームしようと─｣
櫻『話したいことがあるんだ、松潤もいるから』
｢相葉君は？いなくていいの？｣
櫻『うん、まぁ、とりあえずいつもの所であの時間に』
｢ほーい｣
いつもの所で＿＿
四人が別れる、四方向に広がる道。
あの時間に＿＿
集合は10時と決まっていた。
相葉君がいないってことは、あの事についてかな。
14年前の、俺の事について。
〜10時頃〜
あの道の真ん中に来ると、ふざけて遊んでいたあの頃を思い出す。
逃げてたんだ。
楽しかった思い出が蘇りそうで。
つい鼻唄を歌ってしまうのもその所為なんだろう。
松｢やっぱニノ、上手いよ｣
松潤は今日も私服が洒落てる。
その服どこで売ってるんだか。
｢翔は？｣
松｢もうそろそろでしょ。ほら来た｣
キャップを被ったちょっと不良っぽい男がw。
｢警察なのに、私服がイメージと違いすぎるでしょ｣
櫻｢警察なんて忘れて良いんだ、今日は話したかっただけだから｣
もう本題入るんですか。
松｢立ち話も何だから、あそこに出来たカフェ入ろ｣
櫻｢そうだな｣
こちらからしてみれば、今から取り調べを受ける気分ですよ。
一通り注文し、早速本題に。
松｢なぁ……高１の夏休み、丁度今日みたいな暑い日にさ。事件、起きただろ？｣
｢あれね、それが？｣
櫻｢あの日から７日間、何処にいたのか気になって｣
翔、直球過ぎ。
｢別に……そこら辺をふらふらと｣
松｢１週間何もしないで？｣
｢そんなこと、ねぇけど｣
なんでそんな質問。
俺なんかしたかな。
考えを巡らせていたら、松潤がA4のコピー用紙を２枚取り出した。
松｢この研究所、見覚えある？｣
｢は？｣
真新しく見える真っ白な外壁の建物。
それは＿＿＿
｢……知らないけど｣
＿＿＿つかなければならない嘘だったんだ。
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作者名：柊 | 作成日時：2017年11月18日 23時
