38、隠し事 ページ32
(先に言っておきます。大野くんを出していませんでしたので、この話に大野くんは出てきません)
櫻井side
14年前の、８月
俺らが、まだ高１だった頃の話だ。
松｢せっかくの夏休みだぜ？どっか遊びに行こーよ｣
相｢でもなぁー、母さん許してくれっかな｣
｢なに？宿題終わらせなさい！みたいな？｣
二｢それあるねぇー。勉強会するって言って遊び行こうよ！｣
相｢でも遊び行くって言ってもなぁ、どこ行くの？｣
松｢うーん、原宿とか？｣
二｢原宿…微妙。ゲームしてたいよ｣
｢ニノの家でゲーム大会！｣
相｢おおー。ニノの家族ゲーマーだから、賛成してくれるでしょ！｣
二｢どうだろ。最近機嫌悪いのか全然相手にしてくれなくてさ｣
｢駄目とは言われないんだw｣
松｢とりあえず、暑いしアイス食べ行かない？｣
まぁこんな会話して、いつも通りの日常を送ってたんだ。
帰りには四人とも別々の道に別れるからさ、バイバーイって笑いあって
別れる前は必ず歌を歌ったりしてさ。
そんな日常が壊されたのは、その日だった。
丁度家に着いた頃だったかな。
電話が鳴ったんだ。
ついさっき別れたばっかのニノからの電話で
｢ニノ？また鍵無くした？｣
大体は鍵無くしたとかおっちょこちょいばかりする奴だったから、ふざけてそう聞いたんだけど
二『翔ちゃん、どうしよう』
声が、震えてた。
｢なんか、まずいこと？｣
二『翔ちゃん、早く来て』
｢は？まぁ、行くけどさ｣
二『早くだよ』
尋常じゃないほどの不安に押し潰されそうで、走ってニノの家に向かった。
｢ニノ！｣
絶対にいる筈なのに、呼んでもいなくて。
｢入るよー｣
軽い気持ちでドアを引いただけだった。
今思えば、この時だったのかな。
この時から、もうニノは変わっていたんだ。
殺されてる＿＿＿＿
そう、この瞬間から。
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作者名：柊 | 作成日時：2017年11月18日 23時
