青とフードⅣ (ページ26)

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37、＊(新たな謎) ページ26

櫻井side

松｢翔、これ見て｣

｢ん？｣

有岡君達を帰した後、ニノのことについて調べられることを調べていた。

生憎と今日は平日。

ニノは学校があるし、俺らはほぼ怪盗グレー担当の刑事みたいな役職に就いてるから、暇で暇で。

それなら調べるっきゃない！

ってことで全力であの日の事件のことを片っ端から調べていた。

松｢ここなんだけど｣

松潤に手渡されたのは、あの事件の容疑者の顔写真や詳細が書き留められているファイル。

そして指し示されたのは、その研究所に配属されていた

『二宮和也』

の名前だった。

事件のことは知らなかったって言うし、容疑者もニノの存在を知らなかったと言う。

だから丸っきり関係ないと思っていたのに。

松｢まだ16の歳でここに配属されるなんて、幾らなんでも可笑しいよな｣

今30歳。(実年齢ではありません)

このファイルの記録は、当時研究を始めた化学者達のもの。

今から14年前だと言うこと。

それと

この研究所は研究としてではなく、人身売買をして儲けているある会社が設立した、何の用途もない建物だってこと。

それだけは明確に記載されていた。

この中にニノの名前が入っていることが可笑しいんだ。

しかも、二ノはまだ16歳だった。

俺らの前から突然消えたあの１週間に、何があったと言うのだろう。

あの高１の夏。

お前は、何を隠してんだ。