青とフードⅣ (ページ2)

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35、助けを求めてページ2

二宮(裏)side

どうもこんにちは。

初めましての方も多いでしょうから、自己紹介しておきますね。

二宮和也と申します。

Ｋからはニノと呼ばれていまして、彼が小学１年生の頃から世話役を任されている者です。

…と、それより。

ＹとＨが会長に会わせてくれと頼んできているのですよ。

全く。困りましたねぇ。

Ｈ｢Ｋが傷ついてんだよ。あんたならわかんだろ！｣

確かに助けたかったのも山々です。

本来なら助けるべきだったのでしょう。

ですが今回だけは、分からなかったのです。

Ｋが何処で、会長とお会いしているのかが。

それが分かっていれば彼等に伝えようと努力した筈なのですが。

Ｙ｢なぁ、会長にさっき会ったんだよ。あいつの意図を知りたいんだけど｣

さっき会ったって、どういうことです？

そう聞く前に、会長の部屋の扉が開いた。

会｢おい、うるせぇな。良いからそいつら通せ｣

｢ですが─｣

会｢早くしろ｣

あのように言われてしまえば、通さない理由などないですね。

Ｋのようにならなければ良いのですが。

｢ﾎﾞｿｯ)お気をつけて……｣

二人だからまだ良いものの、Ｋはあの部屋に一人で入らなければならないのです。

そう考えると、Ｋは強い。

この業界で生きていくには、まだ若すぎますよ。

……会長

苦しめるのは、もう充分なのでは？