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松本side
櫻｢そこで、なんだけど｣
あの事、今話すのか？
こんな時に？
櫻｢…山田君｣
山｢はい｣
櫻｢辛いことを聞くようだけど、伊野尾君と事件当時に会った？｣
山｢え？｣
｢彼は確か、i622と呼ばれていた。そして君は─｣
山｢r509………ｯ｣
山田君は頭を押さえたけど、刹那、元の調子に戻ってしまった。
有｢伊野ちゃん、夢で魘されてた。たぶんその事に関係が｣
櫻｢話してくれる？｣
有｢伊野ちゃんは、『行かないで！外に出して！』。あとは……『殺したくなんかない！』って｣
殺したくなんかない、か。
殺しを強要されるなんて、どんな場面なのか想像しがたい。
櫻｢他には？｣
有｢『近づかないで！助けて！本当の名前を教えて！』とか。それと…涼介｣
山｢俺？｣
有｢そう。『本当の名前を教えて！ねぇ涼介！』って叫んでました｣
山田君と伊野尾君。
この二人は、人身売買をされそうになっていた。
でも何故か、山田君だけ交番に駆け込んできたそう。
警察が居場所を特定したときも、犯人と伊野尾君だけは発見されず、迷宮入りとなった。
この事を話すと、有岡君は動揺し、山田君は、頭を抱えていた。
有岡君が体を支えているけど、頭の痛みが酷いのか、声も聞こえない状態で。
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柊(プロフ) - ありがとうございます！そう思っていただけると嬉しいです！ (2017年11月18日 13時) (
レス) id: f1b28b9ed0 (このIDを非表示/違反報告)
わんわん(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2017年11月18日 2時) (レス) id: f3d56e3360 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊 | 作成日時：2017年10月23日 21時
