32、＊ ページ38
伊野尾side
場所が変わった。
『お前は使える。だから拾ってやった。俺の指示は絶対だ。言われたことだけをやれ』
拾った？
指示は絶対？
言われたことだけ？
何がなんだか分からない。
俺は捨てられたの？
『この男が世話役としてお前につく。この男に教えてもらえ』
二宮和也。
なんで、ニノが。
r509。別名……。
何故いるの？
ここは何処なの？
頭が痛い。
殴られたような、激しい痛みが脳を刺激する。
なんで蹴るの。
なんで殴るの。
外に出たい。
誰かに会いたい。
独りにしないで。
誰か、助けて。
『誰も助けには来ない。誰かの温もりを求めるのは止めろ』
そんなの、決めないで。
周りが目を反らしていく。
待って。
お願い。
いなくならないで。
『明日からこの６人と行動してもらう。病気が治るまでは外に出さない。16になったら高校に通え』
パソコンを前にして耳元で囁かれる言葉。
画面には６人の顔写真と名前が。
書いてあるってことは分かるのに、その詳しい文字や輪郭は分からない。
誰、なの？
思い出したい。
そう思っているのに、頭が痛くて夢に集中出来ない。
夢だよ？
夢だって分かってるのに。
覚めない夢は、現実とは違う？
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柊(プロフ) - ありがとうございます！そう思っていただけると嬉しいです！ (2017年11月18日 13時) (
レス) id: f1b28b9ed0 (このIDを非表示/違反報告)
わんわん(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2017年11月18日 2時) (レス) id: f3d56e3360 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊 | 作成日時：2017年10月23日 21時
