青とフードⅢ (ページ35)

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31、＊ページ35

ニ｢分からないって？｣

相｢まだかー｣

え。

ここで相葉先生登場！？

作者何してるの！？←

伊｢先生すみません、たぶん、ニノよりも相葉君の方が話しやすいと思うんで｣

はいはい。

そう言って出ていってくれる優しさもニノくんらしい。

先生を相葉君と呼んでいるのには抵抗があるけど。

相｢で？どうしたんだよ。もう皆帰りの支度してるぞ？｣

伊｢えっと…｣

目を泳がせている。

そうだよね。

だって知らないうちに腹に腫れが出来て、しかも家が分からないって、信じてもらえる筈がないし。

相｢ゆっくりで良いよ｣

ニノくんと相葉先生って、似てる。

話し方とか、優しさとか。

今だって、伊野ちゃんの前にしゃがんで目線が合うようにしてくれてる。

伊｢俺…家が何処にあるのか分からない｣

もう、ほぼ泣きそうな状態だよ。

相｢それって、記憶喪失ってことか？｣

伊｢それすらもよく分からない。誰と一緒に住んでるのかも、この痣とか、何もかも…｣

これは…ヤバくなってきたよ？

相｢うん。じゃあ、とりあえず一緒に帰ってみる？俺、今日は残業も何もないし。これから終礼だしさ｣

伊｢そう…します｣

相｢ほら、有岡も着替えて帰らないといけないから｣

待って、やっと俺の存在に気が付いた感じじゃない？

だって今、あれ、いたの？って顔したよ！？

声には出さなかったけどさー。

伊｢大ちゃん、俺…｣

｢大丈夫だって！俺が付いてるから！｣

やっと伊野ちゃんに笑顔が戻ってきた頃

相｢はい、廊下は静かにねー｣

やっぱり相葉先生に怒られましたw。