青とフードⅢ (ページ33)

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31、伊野ちゃんの体ページ33

今はＡ組とＤ組しかいないし混乱は収まると思うんだけどね？

問題は服脱ぐじゃん？
(脱ぐんです)

俺、絶対太ってるわー。

っていうのと、

伊野ちゃん、腕の切り傷まだ治ってないよなー。

っていうのと。

問題沢山な気がしてね？

俺は自己責任だから、せめて伊野ちゃんだけでもニノくんに当たってほしい。

そもそも、この時期に身体検査する必要あるか？

夏休み前一週間を切ってるよ？

しかも夏休み後もやるんだよ？

意味ないじゃん！

先｢伊野尾君｣

俺が終わったすぐ後、相葉先生に呼ばれて伊野ちゃんがカーテンの中に入っていく。

隙間から見えたけど、ニノくんじゃなかった。

大丈夫か─｢伊野尾さん？これどうしたの？二宮先生｣

何やら保険の先生の焦った声が。

保健室にはニノくんの他に、助手のような形で女の先生がいる。

その先生には事情を説明してなかったよね。

伊野ちゃんの腕の事なのか…。

ニ｢伊野尾君、ちょっとこっち来て｣

ニノくんが連れていったのはカウンセリングルーム。

人目に付かないところで良かった。

ニ｢誰にやられた？｣

伊｢覚えが無くて…腕の事なら知ってるんだけど｣

ニ｢昨日はあった？｣

伊｢確か…あった｣

聞き入っていると、先生から早く戻れー！と怒鳴られた。

そしたらカウンセリングルームの扉が開いて、

ニ｢有岡君も聞いてほしい。入ってくれる？｣

って。

｢え、良いんですか？｣

伊｢大ちゃん…｣

ニ｢有岡君になら、見せても良いって言われたから。二人じゃ言いにくいこともあると思うし、ね？｣

ニノくんの配慮、スゴいわ。