青とフードⅢ (ページ31)

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伊野尾side

外に出て皆が動いているのを見るのが好き。

やっぱり大ちゃんとゆーりを目で追ってしまう。

だってあの二人の連携プレー、スゴいからね！？

もうちょっとちゃんと見たいけど、パーカーが邪魔してる。

あー外したい。

ていうか、外すなとは誰にも言われてないんだよ？

じゃあ外して良くない？

もう外しちゃえ！誰も見てないんだから。

ていうか外そうとする前に風で外れた。

めんどくさい行動１つ減った！

ﾔｯﾀｾﾞヽ(*´▽)ノ♪

有｢伊野ちゃん！｣

｢ん？｣

あ、ヤバイ。

大ちゃんが見た。

そして俺の名前を呼んだ。

確実に皆が見た。

ていうか今も見られてる。

あーーー。

何だろうすごく不吉な予感。

女｢え、女子？伊野尾君って女子なの！？｣

男｢いや俺って言ってるあたり男だろ｣

女｢でもチョー可愛い｣

男｢伊野尾、お前じょ─｣

｢女子じゃねぇから！！｣

あーだから嫌だったんだよな。

俺の顔を見れば皆が皆、女子だ！女子だ！ってうるさいんだよ。

しかも女装とかさせられるしさー。

知｢ぜーんぶ声に出てるね｣

有｢ぜーんぶ俺と同じように出てるね｣

俺としたことが…(;゜∇゜)

｢だから嫌なんだよ、フード外すの！｣

女｢｢｢かわいー！！！｣｣｣

ほーら、かわいー！！来たよー。

｢あーもう！いい加減にしてよ！せんせー！！｣

先生に助けを求めても、ていうか求めちゃいけなかったな。

先｢良いじゃねぇか、皆からキャーキャー言われるの。俺だってそういう青春を過ごしたかったんだからな？｣

あぁ、駄目だ。

救いが…

有｢大丈夫だよ、伊野ちゃん｣

救いが、大ちゃん？

ナイナイナイ。

ゆーりの方がまだ安心出来る。

有｢だからぜーんぶ聞こえてるんだけどぉー？｣

｢あーすいませんでしたー｣

良かったのかな。

皆が受け入れてくれるなら、それで良いんだけどね。

有｢明日からは｢いつも通りフードは被っとくからね？｣え～～｣

やっぱり、大ちゃんのお蔭なのかな。