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3、* ページ10

どうしようかと迷っていると、先生からの助け船が。



「おーいそこの二人!煩くしてないでこの問題1問ずつ解いてみろ」




げっ。


授業を受けてるだけで、聞いてなかった有岡です。




なのに伊野ちゃんは。


「はぁーい」




俺の手を取って黒板前に出た。




俺は出来ないのに伊野ちゃんは素早くスラスラと数式を解いていく。



「正解、だ。戻っていいぞ」



伊野ちゃんが帰ろうと俺とすれ違う時、すれ違い様にノートを手渡してきた。



「(ボソッこれ、答えだよ」



「ありがとう!」



俺もそれを見ながら席に戻ると、


「伊野尾、2問とも正解おめでとう」



あ、やっぱりバレてたか。


「有岡、授業中に珍しく起きていると思ったら考えことしてるんじゃない!全く……」


また長いお説教が始まると思ったとき。




「ま、今日は伊野尾に免じて許してやろう」



「やったぁ!先生優しい!」



伊野ちゃん神だわ。


「とりあえず、座ろ?」



俺、思わず立ってたみたいだわw。







授業が再開し、俺が何気なく黒板を見ていると、浅い呼吸がどこからか聞こえてきた。



嫌な予感がして伊野ちゃんを見ると、案の定伊野ちゃんが過呼吸を起こしていた。



知念が心配そうに背中を擦ってはいるけど……。



バタッ


鈍い音がして床に目を向けると椅子から落ちて酷く震えている伊野ちゃんの姿があった。




俺はまだ気付いていない先生に保健室に行くことを知念に知らせるよう頼んで、伊野ちゃんを持ち上げる。




軽っ。


よーく見てみると全体的に細すぎる。


とりあえず授業を抜け出し1階の保健室へダッシュした。






「二宮先生!」




「はい、どーした?」


いつも快くずる休みを許してくれる二宮先生←
に事情を軽く説明して伊野ちゃんをベットに寝かす。



「よく一人で運べたね」


「それが、軽すぎて。こんなに背が高いのに痩せすぎてて食生活が心配になるくらいでー」



「敬語を使え敬語をw」




一応先生だからね。



そう笑って二宮先生(訳してニノくん)は


伊野ちゃんを見る。





「確かに、細いね」


ニノくんは無理にフードを外そうとなんてしない。


彼の許可が降りるまでは嫌がるようなことはしない人だ。



「震えてるね。唇も蒼白してるし」

「少し前に過呼吸を起こして、そっから急に倒れたんだよ」



「原因になったこととか分かる?」

3、*→←3、眠り姫



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作者名: | 作成日時:2017年9月18日 15時

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