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登校二日目。
いやぁ〜昨日は疲れた!
まだ高校生だよ?
日本の警察は馬鹿だと思う。だって聞いてよ。
高校生の俺達を捜査に使うって、労働基準法に乗っ取ったやり方をしてくれなきゃ困る!
←労働基準法なんて知らないよね。
鑑識に依頼すれば済むことを全部任せきりにしてくるんだよ?
給料貰って良いですか〜?って思ったんだけどさ!
流石に大人な涼介がいたから止めといたけども!
「朝から騒がしいんだけどぉ」
もうテキトー全開な伊野ちゃんと、
「また二人にゴリラって言われた〜。裕てぃー!」
可哀想な英国紳士に挟まれて、しかも裕翔登場で女子の黄色いやつが煩いし。
←黄色い歓声ってちゃんと言え!
「圭人大丈夫だからなー」
親子か!
「学園の王子って凄いねー」
感心してる場合か!?
伊野ちゃんも今から王子の仲間入りなんだけど。
「俺が王子でいーの?」
おっけい!じゃなくて。
「昨日話したじゃん」
呆れた声しか出ないー。
「で?昨日は俺に確認取ってたけど、結局のところあれは俺なの?俺じゃないの?」
いやいやいや知らねぇよ!
「伊野ちゃんが一番分かってると思う」
えー?
「あ、ゆーり!」
ホントだ、知念が来た。
「と、涼介」
完全に涼介のこと付け足したよね。
「じゃあな」
涼介は泣きべそを掻いている圭人の手を引っ張ってD組へと歩みを進めていった。
「怪盗グレーに悔しいとか思わないの?」
知念が怪盗グレーの話題に触れてきたのは初めてのことで、俺今動揺を隠せないんだけど。
「大貴どしたの?」
「い、いや?別に?えっと、悔しいと思うよりも先に犯行手口に感動しちゃうんだよね。どんどん新しい手口使っていって、これもあったかって感心っていうか」
「凄いよ、そう思うところとか。じゃあ俺もそろそろ戻るわ」
「じゃーね!」
裕翔に感心されてから顔を伊野ちゃんに向ける。
「ん?」
「あ、何でもない」
気になる。素顔が目茶苦茶気になる。
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作者名:柊 | 作成日時:2017年9月18日 15時