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2、* ページ8

登校二日目。

いやぁ〜昨日は疲れた!


まだ高校生だよ?

日本の警察は馬鹿だと思う。だって聞いてよ。


高校生の俺達を捜査に使うって、労働基準法に乗っ取ったやり方をしてくれなきゃ困る!


←労働基準法なんて知らないよね。



鑑識に依頼すれば済むことを全部任せきりにしてくるんだよ?


給料貰って良いですか〜?って思ったんだけどさ!

流石に大人な涼介がいたから止めといたけども!




「朝から騒がしいんだけどぉ」



もうテキトー全開な伊野ちゃんと、


「また二人にゴリラって言われた〜。裕てぃー!」

可哀想な英国紳士に挟まれて、しかも裕翔登場で女子の黄色いやつが煩いし。
←黄色い歓声ってちゃんと言え!



「圭人大丈夫だからなー」



親子か!





「学園の王子って凄いねー」


感心してる場合か!?


伊野ちゃんも今から王子の仲間入りなんだけど。



「俺が王子でいーの?」


おっけい!じゃなくて。



「昨日話したじゃん」




呆れた声しか出ないー。


「で?昨日は俺に確認取ってたけど、結局のところあれは俺なの?俺じゃないの?」

いやいやいや知らねぇよ!



「伊野ちゃんが一番分かってると思う」



えー?

「あ、ゆーり!」



ホントだ、知念が来た。

「と、涼介」



完全に涼介のこと付け足したよね。


「じゃあな」



涼介は泣きべそを掻いている圭人の手を引っ張ってD組へと歩みを進めていった。


「怪盗グレーに悔しいとか思わないの?」


知念が怪盗グレーの話題に触れてきたのは初めてのことで、俺今動揺を隠せないんだけど。




「大貴どしたの?」


「い、いや?別に?えっと、悔しいと思うよりも先に犯行手口に感動しちゃうんだよね。どんどん新しい手口使っていって、これもあったかって感心っていうか」




「凄いよ、そう思うところとか。じゃあ俺もそろそろ戻るわ」



「じゃーね!」



裕翔に感心されてから顔を伊野ちゃんに向ける。




「ん?」



「あ、何でもない」


気になる。素顔が目茶苦茶気になる。

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作者名: | 作成日時:2017年9月18日 15時

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