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K「でさ、本題に移りたい。山田涼介。君の"現在の"お父さんは罪を犯してる。って、会長が」
こいつらの、会長とは誰なのか。
それ、Kしか知らないんでしょ?
山「どこで、そんな」
K「会長はね、連続誘拐事件を企てたんだよ。これ以上は情報をあげることは出来ないけどー君達の"現在の"家族について、全員分の情報を手にしてる筈」
O「K。喋りすぎじゃない?」
K「良いんだよ。これは俺が調べた情報。会長から聞いたものじゃないから。誰も言うなとは言ってない」
N「そうだけど…」
山「じゃあ俺達が警察としてその事件や会長の事を調べるのは別に構わないのか?」
K「そ……警察ってさ、助けてって泣き叫んだらさ。助けてくれるのかな」
いきなり何を言い出すんだ?
俺らは助けようと思うけど、大人は証拠とか無いと無理なんじゃないかな…。
T「ふーん。そーゆーもんなんだ」
C「お帰り。いきなり出てくんのやめて。心臓に悪い」
「やっぱりお前らテレパスなのか!?」
そうとしか考えられないだろ。
だって俺、一言も─
H「お前、自分が心の声無意識に話してるの気づかねーの?マジの馬鹿だな」
「な!?」
え、待って。伊野ちゃんにも高1の初日に馬鹿にされたっ!
涼介なんか腹抱えて息苦しそうなんですけど。苦笑
N「馬鹿にしちゃダメだよ、メンタルがもたないって」
え、今思いっきり侮辱された。
絶対皆馬鹿にしてるわー。
大ちゃん泣いちゃう。
O「キモい、止めて」
「O!?」
Y「出たーOのたまーに来る毒舌」
Y!?
もうどこから帰ってきてんだよ。
K「早く調べたら?誘拐事件と、会長について」
そうだった。
忘れてたー。
山「協力してくれないんだな」
K「そりゃそうでしょ!敵に情報教えるとでも思ってるわけ?俺らそんなに優しくなーい」
回転椅子に座ってハッキングした(?)映像を見てるK。
短気な涼介はその態度にムカついてKのフードを取ろうとした。
机を押して椅子で涼介と距離をとる。
モニターに顔を向けていた筈なのに反応が早すぎる。
K「そんなことだけでフードを取られるような柔じゃないよ?」
あの不気味な、伊野ちゃんの様な笑みを浮かべて皿にのっていたミニトマトを一摘まみ食べる。
フードから出た右腕には、白い肌に似た真っ白な包帯が巻かれていた。
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作者名:柊 | 作成日時:2017年9月18日 15時