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放課後
「いーのちゃん!」
「何?」
このくらいの会話はスムーズに出来るようになってきた。
今から、この学園の王子を、あと4人紹介したいと思います!
いえーい!
俺のクラスは1年A組。
まずはB組から行きますか!
「よお!どうしたんだ?ん?その後ろの子は?」
あ、こいつが高木雄也。
強面だけど、あとでキャラ崩壊するんでw
「転校生の、伊野ちゃん!」
「いやいや、本名をまず言おうよ」
あ、忘れてました笑
「伊野尾慧。ね、裕翔は?」
雄也が後ろを指で指す。
パシャパシャ
音のする後ろを振り向くと、案の定中島裕翔だった。
写真を撮らなかったら、気分悪いのかな?とか思うほどに毎日写真を撮ってる男。
うん、爽やかです。
「伊野ちゃんだっけ?スゴいスタイルいいよ!モデルになってほしいくらい!」
「え、ちょ」
少しだけ抵抗してる伊野ちゃんも可愛い!
「心の声漏れてるよ?大ちゃん」
「だぁってカワイーんだもーん!!!」
「……キモい(ボソッ」
「なっ!?」
まさか初対面の伊野ちゃんにまでキモいと言われるようになるとは!
俺もいい仕事してんな。
うんうん。
←そこ納得するとこじゃないからね?
「にしても、声カワイー!」
こんな風に放課後に廊下で騒いでるもんだから当然女子は集まってくる訳で。
しかも王子が3人も!すげくね?
「ねぇ、これ、どうすればいいの?」
こそこそと伊野ちゃんが見せてきたものは女子からのラブレター。
「開ければいいじゃん……というか、顔も見せてないのにラブレター!?」
「ちょっ、声大きいってば!」
パシャパシャ
「あー二人ともこっち向いて!完璧ですこの仕上がり!」
「何撮ってんだかw」
てことで、次行こ!
次は〜C組ですね。
「有岡どうしたんだ?」
やっぱり皆そうきいてくるよね。
「転校生の伊野尾慧、伊野ちゃんを紹介しようとやって来ました!」
クラスからは女子からの黄色い歓声が。
「よろしくな」
この優男は薮宏太。
笑顔は女子を一発で口説きますね、俺には勝てない相手だ。
←なんで敵対してんだよ
「よろー」
八重歯が八乙女光。
猫が嫌いなのを覚えていれば誰でも友達になれるな!
ちなみに俺と知念はA組、圭人と涼介がD組。
今、
伊野ちゃん、フード外してほしーなー、なんて思ったりしてる。
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作者名:柊 | 作成日時:2017年9月18日 15時