検索窓
今日:8 hit、昨日:16 hit、合計:102,516 hit

5、* ページ18

仕方なく服を着て3人の目が向けられる椅子に座った。



H「で?」

K「ん?」

H「誰にやられたんだって」

K「だから教えないって」

N「じゃあどっかで転んだの?」

それは流石に無いけど。


そんな嘘付いたってもう駄目だろ。

この3人は騙せない。


あー運悪すぎ。


T「もしかして……帰ってきてすぐ寝るのもそのせい?」


体が無意識にピクッと震えたのが自分でも分かった。

体があの恐怖をまだ覚えている。

何だよこれ。


H「体は勝手に反応したみたいだけど?」



K「……」


N「ちゃんと言わなきゃ分からねぇだろ!」


下を向いていた顔が驚きで前を向いてしまった。


だってNが…怒鳴ったんだよ?


それよりも、ヤバイ。顔バレたかも。




K「あの、皆、顔見てないよね」



T「あ、あぁ」


K「いいよ。嘘付くの下手すぎ。もう顔見せるから」


フードを取ろうとしたとき、その手が何者かによって押さえられた。


俺には力が無さすぎて抵抗が出来ない。

同じ男なのにぃー。

H「駄目だ。見せるのは…ルール、違反だ」


ルール。

俺が一番嫌いな言葉だって知ってるくせに。


N「ごめん…怒鳴ったりして」


K「いや…大丈夫だけど」


あーあ。気まずくなっちゃった。


T「お願いだから、話して」



それから話したのは

会長の存在。
俺の役割。
依頼を貰った後に受ける暴行のこと。
会長にだけは、顔を見せなければならないこと。


そして、
会長に逆らったら俺らが殺られること。




こんなとこかな。


T「ということは、Kはいつも」


K「そうだよ。3年前からずぅーっと」


N「気づかなくて、ごめん」


違う。そうじゃない。


K「俺が隠したかっただけ。皆は悪くないよ」



H「でも、会長のことだけでも伝えてほしかった」


K「それは…」



『ごめん』

たった一言なのに。

この単語を言えたことはまだ無い。


それを言おうとすれば、必ず涙が出てしまうから。


K「グズッ…ヒクッヒクッ…グズッ」




N「K?泣いてるの?」



俺はその瞬間、意識を失った。

5、*→←5、Kのミーティング



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
170人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 伊野尾慧 , 学園
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年9月18日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。