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純也side
それから2人でご飯を食べた
おじちゃんおばちゃんは相変わらず元気で、俺たちのことを覚えてくれていて店には俺のユニフォームとかAのグッズが沢山置いてあった
ちゃっかり俺は高校の時からAのことが好きなのバラされたけど、美味しいご飯に免じて許そう
そして今はいつもの海に来ている
誕プレを渡すならここしかないと思ってた
さっき車から降りる時に持ってきた紙袋をAに差し出す
純也「誕生日おめでとう、これ誕プレとクリスマスプレゼント」
『ありがとう!!開けていい?』
俺に断ってAはプレゼントを開けていく
『ピンキーリングとネックレス……??』
純也「そう、どっちも俺とお揃い」
そう言って実はちゃっかりずっとつけていたネックレスとリングをAに見せた
ギュッ
Aが俺を抱きしめた
『ありがとう、私世界一幸せだ』
そう言うAの声が愛おしくて、俺も抱き締め返した
純也「世界一幸せな女の子が俺の彼女なんて、俺が世界一幸せだ」
なんて俺らしくないことを言ってみる
『ねぇ、ネックレス付けて?』
っていうAのかわいいお願いを聞かない訳にはいかない
手が緊張で震えて思ってるよりも時間がかかったが、ネックレスがAの首元で綺麗に輝いていた
『これでもう私は純也のものだ』
あぁ俺の彼女はなんて可愛いんだろう
純也「高級レストランとかで誕生日祝ってやれなくてごめんな」
『ううん、この方が私たちらしいでしょ。
それに純也と一緒に誕生日過ごせるならなんだっていい』
ほんとにこの子は俺をどれだけ惚れさせれば気が済むんだろうか
『写真撮ろ!公表の時に使う用の』
Aがそう言って俺の手を引いて砂浜の方へと歩き出した
いつもの俺なら恥ずかしがるような写真も撮ったが誕生日だから大目に見てあげよう
夕日が水平線に沈みそうになってきた辺りで車に戻った
今度はAの方から俺の左手を握ってくれた
さっきまで外にいたから2人とも手は冷たいはずなのにAの手は温かかったからきっと照れてるんだろうな
家に帰る時はちょっと遠回りをして東京駅の周りのイルミネーションを車の中から見てから帰った
クサイセリフだけど、イルミネーションよりAの方が綺麗だったと本当に思う
『今日は特別な日だね』
なんて言って笑ったAの顔は一生忘れないと思う
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作者名:ann | 作成日時:2024年2月17日 22時