検索窓
今日:65 hit、昨日:42 hit、合計:42,835 hit

ページ40

純也side


『今まで我慢させちゃってごめんね』


電話越しのAの声が少し暗くなった


確かに沢山制限がある交際だった
手は繋ぎたいけど繋げない
何回も繋ぎかけて慌てて手を引っ込めた
キスなんて以ての外だ


恋人同士で行きたいような場所にも行けないから基本的にはお家デート

俺的には気にせずAにくっつけるから全然いいんだけど




だけど、Aは俺の彼女だっていうその事実さえあればそんな制限もなんてこと無かった






けど週刊誌に撮られたって聞いて柄にもなく嫉妬してしまった



だから公表しない?っていう提案がすごく嬉しかった





純也「じゃあ公表したら外で手繋いでカップルっぽい所行こうよ、前行きたがってたじゃん」



こういうけど、ほんとは俺がしたいだけ笑
それに、俺もAに言わないといけないことがある



『んふ笑純也がしたいだけでしょ?』



やっぱりバレバレだったか
けど俺がどこにいるかはバレてないな



『いいよ?いっぱいデートしよう』



Aのルンルンとした声を聞いて我慢できなくなってしまった



純也「ねぇ、A。



玄関開けて?」





『え?』


その声が聞こえてちょっと後に扉が開いた



純也「会いたくなって来ちゃった」



俺がそういうとAは俺に飛びついてきた



純也「ぅわ!笑」


ちょっとよろめきながらAを受け止めて頭を撫でた



上目遣いで俺を見つめるAが愛おしくてたまらなくなって思わず



チュッ



チュッチュッ



短いキスを何度も何度も重ねた




純也「今はこれで終わりね、後で続きしよ」



そういうとAは何を想像したのか顔を真っ赤にさせて俯いた





純也「あのさ、俺も相談したいことあるんだよね」



『どしたの?ココア作るからちょっとまってて』




そう言ってキッチンに消えて、5分後に2つのマグカップを持ってソファに座る俺の隣に腰掛けた





『はい、どうぞ』


Aが作るココアは他のどのココアより美味しい
そして何より落ち着く


だからココアを一口飲んで深呼吸してから口を開いた





純也「俺さ海外に移籍する話もらってるんだよね」





『そっか、、もう答えは決まってるんでしょ?』




やっぱりAにはなんでもお見通しだ




純也「うん、行こうと思ってる」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
198人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ann | 作成日時:2024年2月17日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。