復帰直前 ページ28
早いことに2017年も今日で終わり
明日になれば復帰とCDデビューが発表される
純也「何ボーッとしてんの?」
そして今は純也と実家の私の部屋でくつろいでいる
『明日から復帰だなって思ってただけ、、』
純也「そっか明日か」
付き合ってからすぐお互いが忙しくなってしまったからこうやって2人で会えるのは久しぶりだった
いつもみたいに各々やりたいことをやる
『ねぇ、ゲームするなら離れて?』
ただ距離が異常に近い
今だって私の肩に頭を乗せながらゲームしてる
私は明日からのことでやらなきゃいけないことがたくさんあるから、資料を眺めてるのに
それからどれくらい時間が経ったのだろう
気づけば肩にあった温もりがなくなっていた
どこに行ったのだろうと周りを見るとベットで寝ていた
近づいて顔を覗いてみると寝顔は小さい頃と何も変わっていない
愛おしくなって頬を撫でると
純也「……んん」
とくすぐったそうに寝返りをうった
寂しい想いをさせてしまったなと少し反省
11月下旬には純也が初めて日本代表に選ばれて、私も復帰に向けた準備が本格的になって、そこから電話もできなくなったり、こまめに連絡出来ていなかったりした
『ごめんね、久しぶりに会えたのにね』
そう言いながら純也の頭を撫でると
純也「ん……A?」
寝起きの掠れた声で純也が私の名前を呼んだ
純也「もう仕事終わったの?」
『うん、終わった』
グイッ
『ぅわ』
急に腕を引っ張られてベットの上に倒れ込んだ
そして純也に強く抱きしめられた
純也「もう明日からはみんなのAになるんだな」
『何それ笑
もうアイドルじゃないからみんなの私じゃないよ』
純也「けどさぁまたイケメン俳優に言い寄られるんじゃない?」
『まぁ仲良くなったら連絡先くらいは交換しようかな』
純也「はぁ?」
『だってアイドルじゃないし交友関係は広い方がいいじゃん』
純也「狭い方がいいだろ」
『けど安心してね、2人でご飯とか誘われたらイケメン彼氏いるんでって言うから』
私がそう言うと純也は顔をおおったけど耳がちょっと赤くて照れてるのが分かる
『何?照れてんの?笑』
純也「うっさい」
チュッ
『……もうっ/////』
純也「何?照れてんの?笑」
いつもよりちょっと甘々な純也に心臓がバクバクな年越しだった
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作者名:ann | 作成日時:2024年2月17日 22時