14話 ページ16
主人公side
男達からの罵倒
そのせいなのかお墓を蹴られたせいなのか息が荒い
抑えろ
「お前や、お前の家族は弱くて、俺たちみたいな強者にただ泣きつくことしかできねぇんだよ！！！！
この
弱虫が」
ﾌﾟﾂｯ
その時俺の何かが切れた
バシュッ！
すると俺の体は意志とは関係なく動いた
自分では体を動かさないようと思っていたけれど動いてしまった
そして男達を自分でも驚くような速さで一瞬にして斬り殺した
主「はぁ、はぁ、はぁ、
ふぅ」
まだ少し息が荒かったので深呼吸をして整える
心臓がまだ少し速いけど蹴られた石を立て直す
隣にある男達の屍を無視して
そして
その前にしゃがんで手を合わせる
お姉ちゃん安らかに眠ってね
よしっ！
立ち上がって宗次郎の方を向いた
宗「A......大丈夫？」
ちょっと心配そうな顔で言われた
主「え、あぁ、うん大丈夫」
心配かけたな
少しだけ罪悪感がある
宗「じゃあ志々雄さんの所に...主「宗次郎」
宗「？」
主「ごめんね心配かけて
あと
ありがとう」
宗「！」
一応お礼は言っとかないとね
でも
ありがとうって言うと
宗次郎はクルッと後ろを向いて
宗「...行くよ」
とだけ言って歩いて行った」
宗次郎が後ろを向いた瞬間気づいた
宗次郎の耳が赤かったことに
暑いのかな？
……………………………………………………………………………………
(ちょっと戻ります)
宗次郎side
主「ごめんね心配かけて
あと
ありがとう」
宗「！」
ありがとう
Aから初めて言われた言葉
でも、その初めて言われた言葉に
その笑顔は反則でしょ
Aは無自覚だと思うけど......
僕の顔がどんどん暑くなっていく
それを見られたくなくて
宗「…行くよ」
素っ気ない態度をとってしまった
Aは男だ
男、男、男
でも
やっぱり満月のしたで笑うAを綺麗と思ってしまったことに変わりはない
ほんとに今日僕おかしい
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作者名：杏由利 | 作成日時：2018年4月3日 12時
