自己紹介って大事だよね。 ページ8
「よし…俺、この刀にする。」
と一振、刀を手に取る。
「では審神者名様。顕現させましょう！」
「顕現ってどうすんの？」
こんのすけの言葉に首を傾げると
「力を貸してほしいと強く願ってください。」
「アバウト…。」
すっごいアバウトな返しをされたけど
俺はそれに従う。
俺に力を貸してくれ…
来てくれ…
俺の相棒になる刀!!
すると途端に桜の花吹雪が吹き荒れる。
と
なんか白い布を被った
俺と同い年くらいの男が現れた
「_______、_______…？」
男は何か言ったけど布のせいで上手く聞き取れない
俺は立ち上がり
「すまねえ、布であんま聞き取れねえわ。」
と深く被っていた布を少し持ち上げた。
すると翡翠色の瞳と目が合う。
え…？日本刀なのに外国人みたいな目してんな…。
んん…まあ、それはさておいて
「俺は審神者名。
さっきも言ったけどあんま聞き取れなかったから
自己紹介頼む！」
と固まってる目の前の刀剣男士に言う。
「ーーーっ!!?」
すると顔を真っ赤にして
「な、なな…!?
……くそ…
や、山姥切国広だ。……何だその目は。
写しだというのが気になると？」
視線を逸らしながらも自己紹介してくれた。
「山姥切国広な！写しとかはよくわからんが
今日からよろしく頼むぜ、相棒!!」
笑顔で言うと
「と、とりあえず離れろ…!!」
と肩を掴まれ距離をとられた。
「…くそ…俺が写しだからか……
だから自己紹介も聞き取れなかったのか…」
と思えば、頭に被ってる布を
より深く引っ張ってしまう
あれ…？これはもしかして
ファーストコンタクト、失敗ってやつか？
・
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作者名：杏仁 | 作成日時：2018年2月9日 23時
