人権大事 ページ4
「いや、だって差出人不明とか
普通に考えて怖くね？」
ぷんぷん怒るこんのすけを抱え撫でながら宥める。
おお…もふもふだなコノヤロー
「読んで頂かないと困ります!!
政府からの伝達ですよ!?」
「え…」
俺は思わずこんのすけを落とす。
「え、政府？国から？マ？」
「国からです！
審神者としてA様には招集がかかってます！」
さにわ…
「はぁ!?審神者ぁ!?
待て、この間殉職者出たあれ!?
え、無理、俺死ぬの？」
説明しよう!!
審神者とは
霊力とかいうのを保持してる人間が
日本刀に宿ってる神様を卸し、戦わせるって仕事だ
一応、国家公務員に入るから
この時代の人達は殆ど知ってる。
「あのニュースは付喪神である刀剣男士を
無下に扱った人間が起こしたもので
必ず殉職するわけではありませぬ!!」
こんのすけは上手く着地して俺にそう反論する。
「なるほどな…
そいつはバチが当たったってわけか。
てか、俺未成年。高校生。
どー考えても審神者は無理だろ。」
納得したけど
それ＝俺が審神者になるのを納得したわけじゃない
するとこんのすけは笑顔で
「それについては問題ありません！
特例で高卒認定をお渡ししますし
A様の保護者様に許可は頂いております!!」
マジかよ、特例すげえな…
てか……お袋…親父…
「俺の人権っっっ!!!!!」
何っで本人いないとこで決めてんだよ!!!!!
なんて日だ!!!!!
そう崩れ落ちる俺に
「さぁさぁ、早く支度を」
とこんのすけは無慈悲に告げる。
…諦めるしかねえのか
腹を括れ、山城 A！って奴か…
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杏仁 | 作成日時：2018年2月9日 23時
