末永くお仕えする主君 ページ16
目の前には主君であろう青年と
同じ…打刀の刀剣男士。
「前田だったな、俺は審神者名。
これからよろしくなー！
んで、こいつが…」
「…山姥切国広だ。」
霊力通り、暖かいお方だ。
「はい…！よろしくお願いします。
主君。山姥切さん！」
どうやら僕は歓迎されているようだ。
「んじゃ、もう時間が時間だし飯にするかー！
本丸探索は明日な。
こんのすけ、材料ってあったよな？」
「初日ですので多少は。
基本的に自給自足ですよ！」
「敵倒しながら農家もすんのかよ。
(D〇SHかな？)」
こんのすけと呼ばれた管狐と主君は会話をしながら
「切国ー、前田ーいくぞ。」と
僕達に声をかける。
切国…とは…山姥切さんのことでしょうか？
そんな僕の予想通り
「ああ。」
山姥切さんは返事を返す。
「行くぞ、前田。」
「あ、はい。
…切国という呼び名は主君がつけたのですか？」
僕が山姥切さんの横を歩きながら聞くと
背が低いので見える隠している綺麗な顔を
「……いつか噛みそうだから、と付けられた。」
なんとも言えない微妙な表情に変える。
…嫌では、なさそうです。
「仲、良いんですね。
僕も何か付けてほしいです。」
「今日会ったばかりだが、
あいつは口数多いからな。
後、呼び名はやめとけ。変なの付けられるぞ。」
主君は気さくなお方なのですね。
「そうだったんですね…。
切国という呼び名、素敵だと思いますが？」
「……最初はまんば とかいうわけがわからない
呼び名でもか？」
「…確かに…それは…」
少し気恥しいです。
僕がこれから末永くお仕えする主君は
暖かく気さくで感性が少し他の方とは違う方らしい
・
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作者名：杏仁 | 作成日時：2018年2月9日 23時
