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頼もしい一振りの神様 ページ15
「切国が出陣してる間に
鍛刀してたんだよ。
お前一振りだけだとこれから大変だろ？
ほら、一緒に出迎えてくれよな。」
「……そうだな。
今度の刀は写しじゃないのか？」
皮肉を吐きながらも桜が待っている。
こんのすけから聞いてるぞ。
これ、嬉しいと舞うんだろ、桜。
ま、取り敢えず友好的って事はいい事だしな！
「どうだろうな？写しでもそうでなくても
俺にとってはただ一振りの頼もしい神様だけど。」
そんな会話をしながら鍛刀部屋へと
二人(？)と1匹で向かう。
鞘に収まってない刀掛に掛けられた刀を見て
「短刀か。」
「言ってなかったか？」
切国が呟いたため俺が問うと
「あんた、仲間を迎えるとしか言ってないだろ。」
「…細かい事は気にすんな。」
「(…図星か。)」
記憶力あんまないんだよ
哀れむような視線送るなよ、どうせ無表情だろ!?
同じ感情表に出にくい人間だから
わかってんからな？？
なんて思いながら
「いくぞー」と声を掛け手をかざす。
と
最初に顕現した時のように桜吹雪が。
「前田藤四郎と申します。末永くお仕えします。」
軍服のような服を身にまとった男の子が出てきた。
・
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作者名：杏仁 | 作成日時：2018年2月9日 23時
