『46』 ページ46
.
そう淡々と聞くと、ユンギ先輩は頭を人差し指でかきながら、あー、と目を逸らした。
おかしい。いつもと違うユンギ先輩で少し胸が高鳴った。
「…お、……くて、」
「…………え?」
空気読めてないことぐらい分かってる、でも本当に聞こえなかったからしょうがない。(誰への言い訳?)
「か、顔が見たくて」
「……チョンの?」
ちょうど、コーヒーを持ってやってきたチョンを指さす。
「Aの顔が見たくなって、それだけ、。
………あと、一緒に帰らねえ?嫌だったら別に良いけど、」
「………どうしたんですか、熱でもあります?」
「ぶふっ、」
淡々とそう心配した私にチョンは何故か吹き出した。
……何かおもしろいこと言った、私?
「ユンギ先輩らしくないじゃないですか。そんな弱気になるなんて」
「………悪いか」
「別に。笑
良いですよ、帰りましょう一緒に。もうすぐ終わるので待っててください」
「っ、ん、」
「キモ」
「………何か言ったか、チョン」
「別に、…あ、仕事してるんで話しかけないでもらえます?」
「…うっざ」
「どうも」
子供の口喧嘩のような言い争いをする2人に呆れながらも今日のノルマを終え、鞄を持った。
「………あれ、チョンも終わったの?」
「はい、そうなんです奇遇ですね」
「早く帰るぞ、こんな奴どうでも良いし」
「……嫉妬とかウケますね」
「あ?」
「独り言なんですけど、入ってこないでくださいます?」
「……ちっ、」
「良いから、黙ってエレベーター乗ってください」
そう言うと2人して大人しくなってエレベーターに乗った。
.
328人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ろき。(プロフ) - みかんうゆさん» またまたコメントありがとうございます!!順位なんて貰えると思ってなかったので実感が……笑これからもぐぅちゃんを全面的に出していきますね! (2019年2月23日 18時) (レス) id: e466b10846 (このIDを非表示/違反報告)
みかんうゆ - ろき。さん» 順位おめでーとございますっ!!順位付くと何位でも嬉しいですよね!笑 ぐぅちゃんが良いキャラしてて、ぐぅぺんの私にはたまりませんっ!!! (2019年2月23日 18時) (レス) id: 7b33bf1fa0 (このIDを非表示/違反報告)
ろき。(プロフ) - みかんうゆさん» コメントありがとうございますぅぅ!哲夫はね………うん、好きです((唐突 これからもよろしくお願いします! (2019年2月21日 0時) (レス) id: e466b10846 (このIDを非表示/違反報告)
みかんうゆ - とぉぉーーーーっても面白いです!! 哲夫の裏が気になるます…。更新楽しみにしてますっ!!!! (2019年2月20日 7時) (レス) id: 7b33bf1fa0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ろき。 | 作成日時:2019年2月18日 6時