ライオン婚約者とウサギ後輩と、【BTS】

『44』 ページ44

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「さっきはありがとう。…はい、これお礼。
……あれ、ホソクは？トイレ？」
「うん、Aが買いに行ってるときにちょうど行ったよ」
「そっか、じゃあナムジュナにコーヒーあげる」
「ありがとう」







ナムジュナはコーヒーを、私はココアを開けて口に入れた。うん、美味しい。









「……なんか、」
「…え？」
「……なんか、俺たちに隠してること、ないか……？」
「…隠してること？ないよ、」
「右耳、触ってる」









ナムジュナにそう指摘されて右耳を慌てて隠す。
ナムジュナにもこの癖バレてたんだ。








「……幼馴染なんだから頼れ」
「知ってる、……けど違うから」
「違うって、A、それどういう……」
「…あっホソク！さっきのお礼！はい、コーヒー！」
「うわぁ、ありがとうA！」
　







ホソクが来てくれてよかった。
危なかった、ほんとに。
ナムジュナにもホソクにも絶対言わない。教えない。









「…ナムジュナ？ぼーっとしてどうしたんだよ！お前らしくないな」
「ちょっと考え事だよ」
「ナムジュナも自分で抱え込むんだからさ、同い年の俺にいつでも話せよ？
Aもそう思うよね？」
「……えっ、ああ、うん、そうだね」
「も〜Aもどうしたんだよ〜！」
「大丈夫だよホソク、ありがとう」








いつもは有り難いホソクだけど、今はホソクに何も言えないよ。




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