ライオン婚約者とウサギ後輩と、【BTS】

『25』 ページ25

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「……ん、あれ、ここは……」
「あ？馬鹿、起きたの？」
「え、なんでユンギ先輩がここに…！
……って、馬鹿って何ですか！！」






何故か私は医務室のベットで寝ていて、その隣にある椅子にはユンギ先輩が座っていた。

すると、閉まっていたカーテンがシャッと開いてジン先生が顔をのぞかせた。







「…あ、Aちゃん起きた？
熱があるなら会社来ちゃ駄目だよ〜！僕、前も口酸っぱく言ったよね！？
……あと、ユンギ、馬鹿とか言わないの。病人なんだから」
「馬鹿なのは本当ですよ、ジンヒョン。
熱があんのに会社来て、挙げ句の果てに倒れてるし」
「えっ、私、倒れてたんですか！？熱ってどういう……！」
「えっ、何も知らずに会社来たの？怠いとか感じなかったの？」
「特には……」







そう頭を掻くとはぁ、とユンギ先輩だけでなくジン先生にも溜め息をつかれた。









「Aちゃん………僕、前も言ったよね？」





…あ、これ怒られる奴だ。








「はい…………」
「あのときも倒れて、僕散々言った筈なのにまだ懲りないの？」
「懲りないとかそういうのでは……」
「言い訳しない」
「すみません……」
「だるかったりよろけたりしたら会社休むこと！
女の子なんだからさ体大切にしよう？ね？」
「うっ…すみませんでした」






そう頭を下げるとジン先生はいつもの笑顔でよろしい、と言った。





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