十人十色でいいじゃない【男主】

8 ページ18

.



俊介side




ガチャッと小さくドアの閉まる音で
なんとなく意識が浮上する


少しボーッとしていたけれど
スマホで時間を確認する

消灯から20分を少し過ぎたところ…

・
・
・


やばいっ！！
あべちゃんと舘さんがいない



急いで支度を済ませ
部屋の外に出るともう2人の姿はなく
スタッフさんが数人いるのみ


スタッフさんによるとほんの少し前に
2人は外に出たとのことで


うるさくてごめんなさいと思いながら
廊下を全速力で走り抜け駐車場へ


部屋の前にいたスタッフさんが連絡してくれたのか
駐車場の入り口でバスが止まっていてくれた




阿部「えっ、誰か来る？」


宮舘「ギリギリセーフってことで来る？」



わざわざ待ってもらっちゃって申し訳ないと思いつつ
バスのステップを上がる


『おはようございます…すみません
ありがとうございます…』


阿部「あぁ！しゅんだ！」


宮舘「よく起きたね」


『誰かがドア閉める音で起きた
後から外出た人のおかげ…』


阿部「俺だわ、俺の寝てた位置的に
しゅんのこと踏まないように出てきたんだけど
その時まだ寝てたよね？」


宮舘「俺も出てくる時しゅん寝てたわ
直前まで寝ないでねって話してたのに
ちゃんと寝てるなって思ったw」


『あべちゃんのおかげだよ』




ギリギリアウトっちゃアウトだけど起きれて良かった

寝起きで全力疾走したから心臓バクバクいってる
あーっ、心臓いてぇー



宮舘「しゅん大丈夫？」


『いや、もう、寝起きで全力疾走したから
心臓バクバクいってるww
1人で持久走したみたいw』


阿部「寝起きで走ったらそうなるでしょ、もう」


『えへっ』




落ち着くまで大人しくしてたら
いつのまにか寝てる4人にお説教することに

少しバスを走らせ海岸へ到着




阿部・宮舘「行きましょ」


宮舘「しゅんマフラーする？
首元寒くない？」


『あ、マフラー忘れた』


宮舘「貸してあげるよ、はい」


阿部「俺も一応持ってるけど、する？」


『あべちゃんのも巻いてもらったら
もこもこの本当にスノーマンになっちゃう』


阿部「たしかにw
じゃあコレは置いとくね」


『うん、2人ともありがとう』


阿部・宮舘「どういたしまして」




舘さんにマフラーを巻いてもらって
誰が起きてると思ったとか話しながら外へ出る


外には綺麗な景色が広がっていた


.

9→←7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す