守り人８ ページ11
(寧々side)
まぁ、こうなったのも元を正せば私のせい。
花子さんにこき使われても仕方ないのよね...
でも行きたくない！！
と机に突っ伏し唸っていると、先生にあてられた。
先生「八尋さん！教科書１５ページ１段落目から朗読。」
寧々「わ、はいっ！...あれ？」
驚いたが起立し、机の上を見ると、さっきまであったはずのノート、教科書、筆箱が無くなっていた。
あ、あれぇ〜〜！？髑髏のペンダントもない！？
一瞬前まではほんとにあったはずなのに！！
ひとまず先生に無いことを伝え、席に座る。
こちらを心配そうに見てる親友二人からの視線には気付かなかった。
(あすかside)
『あ、やっぱり失くしてたんだ。』
寧々「そうなのよ〜(泣)」
授業が終わってから、寧々の席に集まる。
さっきの授業であてられた時の寧々の反応がおかしかったから。
後ろから反応を見る限り、なんか焦ってるな〜とは思ったけど、無くなったとは…
最近なんかの気配を感じるのよね。それに関係してるかも。
葵「それって、“ようせいさん”が出たんじゃない？」
あすか・寧々『「妖精さん？」』
葵「知らない？最近流行ってる噂でねぇ〜
“ようせいさん”注意深く扱っていたはずのモノを失くしてしまったり、いつもあるモノが必要な時に限って失くなってしまうこと、ありませんか？
それはきっと“ようせいさん”の仕業。
でも決してその姿を見てはいけません。
もし見てしまえば、命まで盗られてしまうのです...
っていうの！ただの噂なんだけどねっ。」
この話を笑顔で話す葵…
話を聞いてるときは怖がっていたが、葵の最後の言葉でほっとした表情を見せる寧々。
残念だけど、ただの噂では収まらないかな…
でも、おかげで暴走した理由がわかった。葵が情報通でよかった。
葵「でも最近、確かに失くし物が流行ってるんだよねぇ。」
教室を見渡せばすぐにわかる。みんなが何かを失くしたらしく、焦ってる。
聞き耳を立ててみると、“弁当”や“タオル”、“ハニ太郎”が失くなっているらしい。
ハニ太郎ってのは、茜くんの常備品のハニワ。なんであんなもの持ってきてんのかな…
葵「案外ほんとに居たりしてっ、ようせいさん。」
寧々「まさかぁ...。」
なんで葵はそんな嬉しそうにお花飛ばしてるのかな…
「おい！大変だぞ！」
三人で話していると、突然聞こえた大きな声。
何かあったのかな。
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アズサ - 続き待ってます (2018年11月18日 22時) (
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作者名：哀良 | 作成日時：2018年11月18日 22時
