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「いやーいい買い物だったね甚爾くん!」
「……ああ」
甚爾くんのかわいい服を買えたので、わたしとってもルンルン気分です。ちなみに買い物袋は甚爾くんが持ってくれました。よっイケメン!
「──────あれ?Aじゃないか」
甚爾くんが心做しかゲッソリし始めたので、そろそろ帰ろうかと話していた頃。後ろから聞き覚えのある声が聴こえた。
バッと振り返ると、そこにはスーパーの袋を抱えた夏油が立っていた。
「……え?あ、夏油じゃん!久しぶり!」
「昨日ぶりの間違いだろう……」
夏油は苦笑いを浮かべると、私の後ろに立っている甚爾くんに視線を移した。あ、そうだ。この2人は初対面だった。
「えっと……?」
「……オッホン!甚爾くん、この人は職場の同僚の夏油。仲良くしてもらってます」
2人の間に立ち、キビキビ紹介をする。あれ、でもこの2人ってエンカウントしても良いんだろうか。
「仲良くしてます、夏油です。初めまして」
「ああ、あなたが。初めまして。よくお話は聞いています」
対お客様用の胡散臭い笑顔を浮かべ、耳に例の3本前髪をかける色っぽい夏油。それに対しヒモレベルカンストな甚爾くんは、敬語で薄っぺらな笑いを浮かべる。わお。
「こちら、伏黒甚爾くん。あー…色々あって一緒に住んでます」
足に穴が空いた件は言わなくても良いだろう。"色々"に詰め込みすぎちゃったな……
しかし、夏油に紹介した途端甚爾くんは驚いたようにこちらを凝視している。どうしたの?ヒモキャラ崩壊しちゃってるよ??
「……お兄さんかい?」
「え?何で?」
……んん?なんでお兄さんになった?顔そこまで似てないよね。見えるとしてもホストかヤのつく職業かの2択じゃないか?(失礼)
「だって今、"伏黒"って言っただろう?」
頭がフリーズする。"伏黒"だからなに?なんでそれが兄弟って……あれ?今甚爾くんって、禪院姓じゃ……
「え?……………………あ」
ボボボ、と顔が真っ赤になっているのが分かる。
わ、あ、わッ、ワァ〜〜〜!もしかしてこれ……やらかした……ってコト!?
「あ、ごめ、ごめん甚爾くん、あの、ほんとに、ごめん、ね」
「…………別に」
甚爾くんの顔が見れない。夏油はどうせ「拗れてるなァ」とか思いながらニヤニヤしてるんだ。あのおバカ!!もうヤダ!!穴があったら入りたい!!!
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栗まんじゅう愛してる(プロフ) - お松さん» 見つけてくださってありがとうございます🥹🥹頑張ります🔥💪🏻 (11月25日 18時) (レス) id: ceba318f19 (このIDを非表示/違反報告)
お松 - 初めてこれ読むけど、すごい面白いです!更新頑張ってください!!😘 (11月25日 16時) (レス) @page26 id: f0ee455632 (このIDを非表示/違反報告)
栗まんじゅう愛してる(プロフ) - すんさん» 規模デカすぎて笑います…🤣更新頑張りますね!! (11月13日 19時) (レス) @page50 id: ceba318f19 (このIDを非表示/違反報告)
すん - 終始穏やかじゃなかったです心中。常に叫んでました。神作品をありがとうございます更新頑張ってください…!!数億年なら待てます (11月13日 18時) (レス) @page50 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
栗まんじゅう愛してる(プロフ) - Yunaさん» ありがとうございます!やったー!更新頑張ります!! (9月21日 15時) (レス) id: 184391ef54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:栗まんじゅう愛してる | 作成日時:2021年3月9日 21時