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そちらに目を向けると、20代くらいの男二人組と目が合った。



何となく気恥しさを覚え、チーズタルトを手に取って会計をしようとレジへ歩を進めようと思ったが、それは片足を踏み出しただけで終わることとなった。



「何年か前に別れた彼女、伏黒Aっつーんだけどさァ」



「……は?」



聞き覚えのありすぎる名前に思わず俺は声を出してしまった。



「ここのコンビニでバイトしてたんだよ、ソイツ。動物看護師目指してるとか言っちゃってさー。そーゆー健気なとこも良かったんだけどさァ」



俺の声は耳に入っていないらしく、武勇伝か何かのように得意げにアイツの話を進める。



近所でも美人と評判だっただの、清楚でいつも笑顔だっただの、スタイルも良かっただの、そう男は滑稽にも思えるほどべらべらと友人に葛城Aの話を語っていた。



「つーかソイツ、キスまでしかやらせてくんなくてさァ、お堅いにも程があるってなー」


「ハハッ、そりゃ合わねーなぁ。お前には」



相手の男が身を乗り出して話を聞いたからか、その男は調子付いたのか、口調が早まった。



「顔は可愛かったけど、なんか冷たかったし、思ってたのと違ったっつーかァ、マジ性格合わなかったわ」



男の連れの下卑た笑い声が響く。



この男はアイツの何を知ってそんなことが言えるのだろうか。額に青筋が浮かんだのが分かった。
つーかこのカス、アイツの外見しか見てねェじゃねえか。
アイツはなんでこんな男と付き合ったんだ。経済力も無さそうじゃねェか。これじゃあコイツヒモ…。



「…………チッ」



特大ブーメランを力一杯投げたのに気が付き、それに一段とイラついたが、こんなカスにキレてどうすると一応自重した(気でいただけで、顔がとてもヤバかった)。



嗚呼、動けなくなるまで、夜通し抱き潰してやろうか。



そんなイライラが溜まりに溜まりながら自宅へと向かった。




そしてこの状況である。

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栗まんじゅう愛してる(プロフ) - お松さん» 見つけてくださってありがとうございます🥹🥹頑張ります🔥💪🏻 (11月25日 18時) (レス) id: ceba318f19 (このIDを非表示/違反報告)
お松 - 初めてこれ読むけど、すごい面白いです!更新頑張ってください!!😘 (11月25日 16時) (レス) @page26 id: f0ee455632 (このIDを非表示/違反報告)
栗まんじゅう愛してる(プロフ) - すんさん» 規模デカすぎて笑います…🤣更新頑張りますね!! (11月13日 19時) (レス) @page50 id: ceba318f19 (このIDを非表示/違反報告)
すん - 終始穏やかじゃなかったです心中。常に叫んでました。神作品をありがとうございます更新頑張ってください…!!数億年なら待てます (11月13日 18時) (レス) @page50 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
栗まんじゅう愛してる(プロフ) - Yunaさん» ありがとうございます!やったー!更新頑張ります!! (9月21日 15時) (レス) id: 184391ef54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:栗まんじゅう愛してる | 作成日時:2021年3月9日 21時

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