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「傑くん!久しぶり〜!!!!」

「あっはは。お久しぶりです、Aさん」


ツヤツヤの、少し長い髪。
猫のような細い目はまだ光を持っている。
口元に浮かんでいるのは、夏油母譲りの薄っぺらい笑み。


「ちょ、ちょっと苦しいですAさん」


パパ黒に会えたことと、「いやさっ」事件で気が動転している私は、ついついそこに立っている天使に抱きついてしまった。


「あ、ごめん傑くん。大丈夫だった?」
「い、いえ。大丈夫です」


頬を染めてそっぽを向く傑くん。え、どうしたの。なにその顔。傑くんの恥じらってる姿とか私得でしかないんだけど。一眼レフでその顔永久保存したいんですけど(キモイ)


「傑ぅ、お前Aの胸に当たったんだろ」

「な!!っ、うるさい母さん!」

「え、こんな貧相なものを……?」


まってそれで赤面してたの??え〜〜〜ヤダ可愛いんだけど。


「A、お前その顔どうしたんだ」

「なんでーもないや、やっぱりなんでもないや〜♪」

「……そうか」

「いやツッコめよ恥ずかしくなるだろうが」

「お前は元々恥ずかしいやつだ」

「おい夏油テメェ」




「ふっ……ははは!!」




急に笑いだした傑くん。え、なに尊い…。違う、どうしたんだろ。



「ど、どうしたの傑くぅん…」

「ふ、は…2人はいつ見ても面白いですね」

「あ、ありがとう??」

「じゃあ、僕もう帰りますね。お邪魔しました」


ニコリと微笑むと、手を振る傑くん。


「……うん。じゃあね傑くん」

「昼ごはん冷蔵庫だからな傑!!」

「分かってるよ母さん」



頭を少し下げてから「休憩室」と書いてある扉を開け、去っていく傑くん。

…聞いた??……よし、時を戻そう。


キュルルルル


「────────僕、もう帰りますね」


……お分かりいただけただろうか?


ではもう一度…


、もう帰りますね」



今、傑くん僕って言ったでしょ?聞いて聞いてよ!!幼少期の傑きゅんは自分のこと「僕」って言うんだよ!!
全米が泣いたよこれは!!「オラたまげたぞ」って悟空も言ってるよ!!



私驚きすぎて初対面で「僕」って軽く10回は言わせたからね??(え?)後で夏油に殴られたけど。そりゃそうか。

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栗まんじゅう愛してる(プロフ) - お松さん» 見つけてくださってありがとうございます🥹🥹頑張ります🔥💪🏻 (11月25日 18時) (レス) id: ceba318f19 (このIDを非表示/違反報告)
お松 - 初めてこれ読むけど、すごい面白いです!更新頑張ってください!!😘 (11月25日 16時) (レス) @page26 id: f0ee455632 (このIDを非表示/違反報告)
栗まんじゅう愛してる(プロフ) - すんさん» 規模デカすぎて笑います…🤣更新頑張りますね!! (11月13日 19時) (レス) @page50 id: ceba318f19 (このIDを非表示/違反報告)
すん - 終始穏やかじゃなかったです心中。常に叫んでました。神作品をありがとうございます更新頑張ってください…!!数億年なら待てます (11月13日 18時) (レス) @page50 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
栗まんじゅう愛してる(プロフ) - Yunaさん» ありがとうございます!やったー!更新頑張ります!! (9月21日 15時) (レス) id: 184391ef54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:栗まんじゅう愛してる | 作成日時:2021年3月9日 21時

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