目が覚めたら恵ママになっていた件【伏黒甚爾】

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呪霊と追いかけっこをしていると、いつの間にか私は壁に追い詰められた。



「うっげ…」



首を上にあげると、そこには呪霊のグロテスクな顔が超ドアップであった。



「ッ、ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛！！！」



呪霊もビックリな大声を出した私は、もはや冷静になっていた。



「そしてぇぇ輝ぁぁく山手線！ﾊｧｲ！」



ごめん。冷静じゃなかった。

うん。今さ、体と脳みそが離れちゃってるんだよね。

自分でも何言ってるかわかんないんだけど。私の首を絞めて少しずつ足に爪で穴を開けていく呪霊。


「ッ、苦し…


最後に…


ビックマック、マック抜きで食べてみたかったなあ……」






あ、やば…





あー、意識なくなってきた。





前が…




霞んで……









「おい──ょ───か？」







意識が消える直前に見たのは、崩れ落ちる呪霊と、少しだけ開けられた口元と、端に残る傷。









あ…………………も、むり…









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