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翌日、
避難所の外へ出ました。


家、車何もかもが飲み込まれ、
泥だらけになって、


変わり果てた姿になっていました。






しっかり食事はとりました。


母の《ご飯ちゃんと食べなきゃ力つかないよ》
という言葉を思い浮かべて。



芸能人が炊き出しにきたり、
ボランティアの方が来たりしました。


様々な避難所を探しました。


でも見つからない、
もう駄目なのかな…とも思ってしまいました。



「奈央!」



姉の声がしました。



「お姉ちゃん!」


「よかった、生きてて……」


姉は泣いていました。


「お母さんは、お父さんは?」


「……」

姉は黙り込みました。




「お母さん、地震のせいで、足痛めちゃったの。


そしたらお父さんが、
お母さんをおぶっていくから、先に逃げろって言ったの。

奈央は生きてる、絶対ってお母さん言ったの。

もう家には水が入ってきて……
急いで……ここに来たの。

生きていたら、ここに集合って…」



姉は声をあげて泣きました。


「でも……もう駄目かも……」

姉は絶望した顔で私を見ました。



「家に帰ろう!」


「え……?」



「まだ生きてるかもしれない。
屋根の上にいるかもしれない。
諦めちゃ駄目!お姉ちゃん!」

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設定タグ:東日本大震災   
作品ジャンル:泣ける話, オリジナル作品
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作者名:りんな@音速のみかさ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年3月11日 9時

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