Anniversaries……《三代目JSB》

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彼の首に両手を回し

暗闇をゆらゆら揺れて




A「なぁ〜臣ちゃん、ここどこ？」



ショールを、巻かれては

いるけれど

しがみついた、手の甲から

冷気が伝わる



臣『前に行ってたろう……行ってみたい
ランキング……ここは、何位だったっけ？』






真っ暗な中で優しい声が

耳元をそよぐ……

なんか……臣ちゃん……

優しすぎる…………





A「臣ちゃん……まさか、浮気し……」






臣『はぁ〜〜なんで、そうなるんだよ〜〜』



そっと優しく

椅子の上に降ろされた

なんか……急に扱いが

ジェントルマン？……

臣ちゃんが？



A「やっぱ、変じゃ…」




巻かれたショールが

少し解かれ……





臣『ほら、目を開けたみろよ……』





A「…………」




臣『…どうした？…………嬉しくない？』





A「きれい……すごく綺麗……」



目の前にあるのは

降り注ぐかの様な

満天の星空



A「ここ……前、雑誌に載ってた……」




臣『うん…仙石原……一度連れて来たかったんだ……』




A「…グッ……うん」



草原の中に2人だけ

360℃星の中に

私と彼……




2人きり……






臣『この景色を、おまえに見せたかったんだ』





後ろから、声が聞こえ

背中から彼がぴったりくっついた




A「うん……うん……」





だいぶ前に言った事を

覚えてくれてた

案外……ううん

すごく、優しい彼の気持ちが

嬉しくて……



臣『泣くなって……泣かれると……
どうしていいか、分からなくなるんだ……』



不器用だけど

恐々と、そっと頰に触れた

彼氏の指……




A「ふぉみぃちゃん…グッ…」





臣『だから、泣くなって……』




不器用な指が優しく

髪を梳く……

彼の指先も冷えて

冷たく……



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