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黙々とご飯を食べるA。


神「、、、A

早く会いたいアルか?」


何となくそんな言葉をかけた。


Aは一瞬きょとんとして

口に含んだご飯を飲み込み、水を飲む。


A「、、、


もちろん、あいたいさ、」


自分よりも小さい子が

そんな言葉を吐くのになんの違和感も感じない。


A「あったら、そうだな


きっと、、、」


銀「いつまで飯食ってんだ

今日で1年だろ、ほら行くぞ」


Aが銀ちゃんに連れていかれて

1人になる。


「おやおや、今日はぼっち飯かい

寂しいもんだねぇ」


神「わたしは寂しくないアル

今のAは妹みたいなもんだから


戻ってくるって分かってるネ」


お登勢は何ともだるそうにしてカウンターにひじを着く。


ふぅっと煙草の煙を吐いて

その匂いがふあっと充満する。


登「あんたみたいなやつの妹なんてAから願い下げだろうよ

、、、でもまあ

似てるといえば似てるかねえ」


白米をついで目の前に出される。

それを一気に掻き込み、喉を通る。


神「Aが来てから1年たったアル


、、、銀ちゃんが

Aを見つけた時、

1年経ったらなにかあるって言ったって」


登「なんだい、そりゃ

まるで運命みたいだね


心中がかなったって訳だ」


ピタリと箸が止まる。

、、、そう言えばなんで心中しようと?


Aは病気にもかからないはずだし

怪我もしてないはず。


ま、いっか、、、。


また白米がつがれて茶碗を手に取った。


ーーー


A「、、、いた、

いた!!」


大声で銀時を呼ぶ。

小さなそれは怯え、ただこちらを見ていた。


それもそうだろう。

私もここにいた頃は記憶が曖昧だった。


A「、、、おいで、


逢いに来たよ」


手を伸ばすとそれは、


いや、


【それら】は同じように私の手を掴んだ。


A「、、、すまない、


、、、ありがとう、」


伝えるべきことは沢山あったけど

まずそれを伝えたかった。


「?」


それらは不思議な顔をしていたけど

拒否はしなかった。


ああ、懐かしい。

この温さ、熱さ、全てが


愛おしい、、、

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作者名:ありやけさん | 作成日時:2021年1月20日 23時

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